健康にも影響あり?タブレットを学習に使う6つのデメリット


お子さんはどんな勉強法をしていますか?

「家庭学習はノートに書いて勉強している」

「塾のプリントを解いて勉強している」

「通信教材のタブレットを使用している」

など、家庭によって子供の勉強方法はさまざまです。

今では、タブレットを学習ツールとして活用する家庭や学校が増え、タブレットがもたらす学習や健康への影響が気になります。

ここでは、タブレットを勉強に活用するデメリットを中心にご紹介していきます。

主なデメリット6つをご紹介し、その対策についてお伝えします。

タブレット学習を進めている人も、悩み中の人も、タブレットが子供に与える影響について知っておき、今後の付き合い方を考えていきましょう。

知っておきたい!タブレット学習による主なデメリット6つ

タブレットを勉強に活用するとき、どんなデメリットがあるのでしょうか。主なものを以下にまとめました。

『タブレットを勉強に活用するデメリット』

  • 1 故障すると使えない/データ更新中も使えない
  • 2 視力低下
  • 3 紙と鉛筆スタイルから遠ざかる
  • 4 問題解決能力が低下する=自分で調べない=読書量減少
  • 5 睡眠前に使うことで、眠りにくくなる
  • 6 電磁波による影響

それぞれ、みていきましょう。

1【故障すると使えない/データ更新中も使えない】

タブレット学習では、タブレットが使えなくては勉強ができないというデメリットがあります。

例えば、飲み物をこぼして故障させてしまった場合や、データ更新中で使えない場合などがあります。

通信教育大手の進研ゼミでは、「チャレンジパッド(2)※」というタブレット教材があります。

※学習開始時期によって、タブレットの形式や名称が変わっています。

もし、例のように濡らして自己破損してしまった場合は、有料で交換となります。会員専用窓口に連絡してから、新しい「チャレンジパッド」が郵送されてきます。

そのため、新しい「チャレンジパッド」が届くまでの間は、タブレット学習ができないことになります。

新しい「チャレンジパッド」が届くまで、一週間かかったという人もいるので、タブレット教材の故障には気をつけたい所です。

また、「データ更新中で使えない」というトラブルは、タブレット学習で起こり得る問題です。

毎月新しい教材が配信される場合は、そのたびにダウンロードが必要となります。

いざ勉強を始めようとしても、ダウンロードしておらず、更新に時間がとられてしまうといったデメリットがあります。

更新完了を待っている間に、他のことをし始めて、勉強へのやる気がなくなってしまうこともあります。

これらのデメリットに対して、以下の対策をとると良いでしょう。

  • 故障すると使えない…故障したら、勉強方法を変えて学習できるようにする
  • データ更新中は使えない…子供が勉強に使う前にデータ更新をしておく

子供のやる気がそがれないよう、家庭でのケアが大切です。

2【視力低下】

現在、視力が低下している子供が増え、タブレットを含む端末機器の利用が原因の一つと考えられています。

文部科学省が公表した「平成30年度学校保健統計」では、満5歳~17歳の子供を対象に発育状態(身長体重など)や健康状態(虫歯、視力など)の調査結果が記されています。

調査人数は、発育状態調査で695,600人、健康状態調査で3,423,771人となっています。

それによると、裸眼視力が1.0未満の子供の割合は、いかのような結果として表われました。

【裸眼視力が1.0未満の子供の割合】

平成28年 平成29年 平成30年
幼稚園 27.94% 24.48% 26.68%
小学校 31.46% 32.46% 34.10%
中学校 54.63% 56.33% 56.04%
高等学校 65.99% 62.30% 67.23%

特に、小学生と高校生は、過去最高の割合となっており、視力低下の子供が増えていることが気になります。

視力低下の原因の一つとして、さまざまなメディア機器の活用が挙げられます。

テレビやゲーム、スマホなど、近い所を長時間見続ける生活が続いていると、目のピント調節機能がうまくいかず、見えにくくなってしまうのです。

タブレット学習も、画面に目を近づけている時間が長くなるほど、視力低下を促進させてしまうのです。

こうしたデメリットに対して、以下の対策があげられます。

  • こまめに休憩をとる(30分立ったら5分休むなど)
  • メディアに触れる全体時間を短くする
  • 景色(遠く)を眺める時間を意識する

長時間同じ場所を見たり、画面に近づきすぎたりしないように、子供への声かけが大切です。

3【紙と鉛筆スタイルから遠ざかる】

昔ながらの「勉強」といえば、紙と鉛筆を使ったスタイルを思い浮かべます。

タブレット学習では、指だけを使って学習を進められます。

ほかに、端末に対応したペンを使って「書く」ことができるものの、学校の授業でノートに書いたりテストで答えを書いたりするような「鉛筆書き」とは感覚が異なります。

紙と鉛筆を使って「書く」ことは、自分で筆圧を調節したり、間違えた字を消しゴムで消したりすることで、手先を使いながら学習します。

小学校一年生では、筆圧が強すぎて、書くときにプリントに穴を開けてしまう子や、消しゴムで消す力が強すぎて、ノートを破いてしまう子もいます。

これは、何度も練習を重ねるうちに、適した加減で書いたり消したりすることができるようになります。

タブレット学習では、「書く」のも「消す」のも、さほど力と手間を掛けずに進めることができます。

そのため、紙と鉛筆に慣れる時間が少なくなります。

スムーズに進められる所がメリットと感じる人もいますが、学習において、しっかりと記憶できているのかは別の問題です。

タブレット学習では漢字をスラスラ書けていたのに、実際の紙の答案用紙には上手に書けないという子もいます。

こうしたデメリットに対する対策として、以下のものが挙げられます。

  • 漢字などの字を覚える作業では、紙と鉛筆で行う勉強スタイルと並行して使う
  • 普段から自由に使って良い紙や鉛筆を用意する

タブレットだけで学習を完結させるのではなく、紙と鉛筆を積極的に使っていくことで、デメリットと感じる部分を減らしていきます。

4【問題解決能力が低下する=自分で調べない=読書量減少】

タブレット学習では、簡単な操作とスピーディーな正誤判定が魅力です。

分からない問題も「次へ」のボタンをタップすれば、パッと解説があらわれ、短い時間で勉強することができます。

しかし、スピーディーに勉強が進む一方、子供自身が疑問を持って調べたり考えたりする時間が少なくなってしまうことが懸念されます。

タブレットの中で「見る」だけにとどまらず、自分で疑問に思ったことを本で調べたり、想像力を働かせて考えたりすることが、問題解決能力を培う大切な要素となるのです。

さまざまな本を読んで調べものをすることは、読書量の増加にもつながります。反対に、自分で調べることをしない子は、読書量が少ないともいえます。

こうしたデメリットに対する対策として、以下のものが挙げられます。

  • タブレット学習の中で感じた疑問は本(辞書や図鑑)で調べるようにする
  • 分からない問題は、すぐに先に進まず、5分ほど考える時間をとるようにする

子供が興味を広げて自分で調べられるように、学年やレベルに合った辞書や図鑑を手に届くところに置いておくと良いでしょう。

5【睡眠前に使うことで、眠りにくくなる】

タブレットのディスプレイから発生するブルーライトにより、睡眠前に使用することで眠りにくくなることがあります。

これは、ブルーライトの光で眠るために重要な役割をもつ「メラトニン」というホルモンの生成を邪魔してしまうからです。

なかなか寝付けず、睡眠の質が低下してしまうと、健康にも害を及ぼしてしまいます。

特に子供の場合、成長に大切な睡眠の時間が奪われると、睡眠不足によるさまざまな影響が体に表われます。

  • 集中力の低下
  • 眠気
  • イライラ

これらの症状は、快適な学校生活を送る妨げとなります。

  • 「集中力が低下」して、授業内容が全く頭に入らない
  • 「眠気」でやる気が起きない
  • 「イライラ」して、友達とけんかばかりしている

これでは、毎日学校に行っても楽しくありませんね。

こうしたデメリットに対する対策として、以下のものが挙げられます。

  • 就寝時間の2時間前はタブレット学習をしない
  • ブルーライトカットのフィルターを使う

子供の成長に大切な睡眠の質をあげて、健康な小学校生活を送るサポートをしていきましょう。

6【電磁波による影響】

「電磁波」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

日常、便利に使っている電子レンジやスマホ、タブレットなどの電子機器からは、「電磁波」という目に見えない波が発生しています。

ワイヤレスイヤホンを付けて音楽を聴いたまま、電子レンジをつかうと、音が途切れてしまうように、見えない波で包まれていることが分かります。

この「電磁波」が体に及ぼす悪影響として、以下のものが考えられています。

  • 遺伝子への影響…癌
  • 脳や神経への影響…アルツハイマー、自閉症など
  • 免疫機能への影響…免疫機能低下
  • 精子への影響…精子の働きが弱くなる

とくに、成長途中の子供は細胞の働きが著しく、「電磁波」の影響を受けやすいと言われています。

科学的根拠となる資料が現段階では見当たりませんが、アメリカでは21歳の若い女性が携帯電話をブラジャーに入れて過ごしていたところ、乳がんを発症したという事例があります。

他にも、同じような症例の4人をみてきた乳腺外科の専門医ジョン・ウエスト氏は、「(メカニズムが)解明されるまでは、携帯電話を密着させないように」と警告しています。

私の知っている人の中にも、仕事のため一日中ウエストポーチに携帯電話を入れて過ごしていたところ、子宮癌になってしまった人がいます。

「絶対に電磁波が原因」とは言い切れないものの、ウエスト氏の言うように、警戒するに越したことはありません。

とはいえ、便利で快適な電子機器をいきなりゼロにするのは難しいことです。

これらの影響があると知っておき、なるべく悪影響が出ないよう、対策や工夫をしてうまく付き合うようにしましょう。

こうしたデメリットに対する対策として、以下のものが挙げられます。

  • タブレット学習の時間を少なめに設定する
  • タブレット学習の際、体に近づきすぎないようにする
  • 寝るときにタブレットを枕元に置かない

ここまで、6つのデメリットをご紹介しました。

タブレット学習を取り入れようとお考えの人にとっては、辛い内容ばかりでしたね。

しかし、デメリットがあれば、メリットもあります。

次の項で、タブレット学習のメリットについてみていきましょう。

子供の勉強を助けてくれる!タブレット学習のメリット6つ

タブレット学習によるメリットは以下の6つが挙げられます。

  • メリット1 学習理解が深まる
  • メリット2 丸つけ(正誤判定)が早い
  • メリット3 丸つけ(正誤判定)によるクレームが出にくい
  • メリット4 机に向かわなくても勉強できる
  • メリット5 ゲーム感覚で進められる
  • メリット6 間違えた問題が記録される

タブレット端末が持つ手軽さやイメージのしやすさが、学習への「やる気」につながるメリットをたくさん生み出しています。

それぞれのメリットについて、詳しく説明している記事はこちらです。

ぜひ、併せてご覧ください。→タブレット学習は効果あり?なし?子供に得られる学習効果

デメリットを知って対策を!タブレットで広がる学びの可能性

タブレット学習によるデメリットを中心にお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

もう一度、6つのデメリットをみていきましょう。

『タブレットを勉強に活用するデメリット』

  • 故障すると使えない/データ更新中も使えない
  • 視力低下
  • 紙と鉛筆スタイルから遠ざかる
  • 問題解決能力が低下する=自分で調べない=読書量減少
  • 睡眠前に使うことで、眠りにくくなる
  • 電磁波による影響

これだけを見ていると、「タブレットを子供に使わせたくない」と感じる親もいることでしょう。

家庭で子供に使わせるか使わせないかは、最終的に親の判断になります。

ただ、「一人一台情報端末」を活用して学習する時代が近づきつつあり、授業の中で活用することが考えられます。

少しでもデメリットと感じる面を少なくするために、できることをしていきましょう。

今回、それぞれのデメリットの対策として挙げたものは以下になります。

【故障すると使えない/データ更新中も使えない】
対策1…故障中は勉強方法を変えて学習できるようにする
対策2…更新と勉強のタイミングが重ならないように、子供が使う前にデータ更新する

【視力低下】

  • 対策1…こまめに休憩をとる
  • 対策2…メディアに触れる全体時間を短くする
  • 対策3…景色(遠く)を眺める時間を意識する

【紙と鉛筆スタイルから遠ざかる】

  • 対策1…漢字などの字を覚える作業では、紙と鉛筆で行う勉強スタイルと並行して使う
  • 対策2…普段から自由に使って良い紙や鉛筆を用意する

【問題解決能力が低下する】

  • 対策1…タブレット学習の中で感じた疑問は本(辞書や図鑑)で調べる
  • 対策2…分からない問題は5分ほど考える時間をとる

【睡眠前に使うことで、眠りにくくなる】

  • 対策1…就寝時間の2時間前はタブレット学習をしない
  • 対策2…ブルーライトカットのフィルターを使う

【電磁波による影響】

  • 対策1…タブレット学習の時間を少なめに設定する
  • 対策2…タブレット学習の際、体に近づきすぎないようにする
  • 対策3…寝るときにタブレットを枕元に置かない

便利さゆえのデメリットは、健康に関するものも含まれています。

デメリットで心配な部分は、今回ご紹介した対策を参考にして、子供の学習への可能性を広げながら、上手にタブレット学習を進めていきましょう。

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る