小学生の作文でよくある悩みはコレ!タイトルの書き方とつけ方


作文や感想文のタイトルについて、悩んではいませんか?

文章の1行目にくるタイトルですが、実は最初に考えようとするとうまくいきません。

なぜかというと、タイトルは書いた本文の文章を短くまとめたものだからです。

そのため、作文や感想文の中身が出来上がっていないのに、タイトルを付けようとしても良いフレーズがなかなか浮かびません。

ここでは、書いた文章をまとめることを基本として、作文タイトルの付け方を3つと読書感想文タイトルの付け方を4つご紹介します。

また、原稿用紙にタイトルを書くときの上手な書き方についてもお伝えします。

キラリと光るタイトルを考えて、「読みたい」と思える作文に仕上げましょう。

原稿用紙のどこに書いたらいい?作文タイトルの書き方

作文や感想文を原稿用紙に書く場合は、決められた場所に書くのが原則です。

作文タイトルは、1行目に2~3マス空けて書きます。

読書感想文では、「○○を読んで」といったタイトルをつけてしまいがちですが、面白みに欠けてしまいます。

最初に読む人の目にとまる部分なので、読み手の心をつかむようなタイトルが付けられると良いですね。

読書感想文を含めて、作文タイトルの付け方を一緒に考えていきましょう。

魅力ある格好良いタイトルを探そう!作文タイトルの付け方

作文の「書き出し」や「終わり方」ももちろん大切ですが、「タイトル」も同じように大切です。

字数が少ないことから、簡単にタイトルをつけてしまいがちですが、読み手を惹きつける重要な役目があります。

基本は作文の内容を短くまとめることです。書いた作文にはどんなことが書かれているのかを、短いタイトルの中で読み手に伝えます。

この基本をもとに、タイトルの付け方には主に3つの方法があります。

  • ストレートに表現する方法
  • 印象的に表現する方法
  • ユーモアたっぷりに表現する方法

それぞれ、例を挙げてみていきましょう。

タイトルの付け方1 ストレートに表現する方法

伝えたいことをストレートに表現すると、作文の内容が伝わりやすいタイトルが付けられます。


・楽しかった学芸会
・おじいちゃんの家に一人で行ったこと
・僕が作ったはじめての料理
・名古屋の思い出
・優勝したコンクール

ストレートに表現するときは、「○○だった△△」のような形式でタイトルを考えると付けやすくなります。

タイトルの付け方2 印象的に表現する方法

感動した出来事やイベントなどを書いた作文には、印象的な表現を用いると、読み手に興味を持ってもらえるタイトルが付けられます。


・人生で一番楽しかった思い出
・優勝をかけた最後の運動会
・ぼくはブタになった 劇『三匹の子ブタ』
・星空いっぱいのキャンプ
・負けられない戦い

印象的な表現を使うと、パッと見て、内容を早く読みたくなるようなタイトルが仕上ります。

タイトルの付け方3 ユーモアたっぷりに表現する方法

つらい出来事や悲しい出来事を、暗くならないように伝えるには、ユーモアを織り交ぜたタイトルを付けると効果的です。


・二度あることは三度ある
・ズボンはなぜ破けた?
・おむすびすってんころりん
・全国制覇!…は夢のまた夢
・やっちゃった!

暗い作文にならないように、ユーモアの持つ明るさが読み手に伝わり、思わずほほえんでしまうようなタイトルが出来上がります。

このように、作文のタイトルの付け方には3つの方法があります。

タイトルも作文という作品の一部です。どんな作品に仕上げたいか考え、より自分の思いを伝えやすいタイトルを付けるようにしましょう。

次に、読んだ本の感想文を書くときのタイトルの付け方をご紹介します。

読書感想文のタイトルはどうつける?パッと閃く4つのコツ

読書感想文のタイトルでは、「○○を読んで」といったタイトルがよく付けられます。

しかし、せっかくなら個性が光るタイトルを付けたいものですね。

作文のタイトルの付け方と同様、読書感想文にもタイトルの付け方にコツがあります。

小学生では、以下の4つのコツを参考にして、タイトルを考えてみると良いでしょう。

  • 読んだ本と自分をつなげる
  • 読んだ本の感想を入れる
  • 主人公の名前を取り入れる
  • 疑問を投げかける

それぞれ、具体的にみていきましょう。

コツ1 読んだ本と自分をつなげる

本を読んだことによって、自分の考えが変わったり、影響を受けたりした内容の作文を書くときは、読んだ本と自分をつなげるタイトルを考えましょう。


・『星の王子さま』と僕
・『注文の多い料理店』に私が行ったら
・『ナイチンゲール』が私に与えてくれた勇気

タイトルに、本の題名と自分を絡めることで、自分の人生に大きく影響を与えた感じが伝わります。

コツ2 読んだ本の感想を入れる

読んだ本に対して、強く感じたことがあれば、それをタイトルに入れ込みます。


・家族を大切にしたい
・夢を叶えるためには努力が必要
・感謝の気持ちを忘れずに

タイトルに自分の思いをはっきりと書き出すことで、作文に込めた書き手の思いが伝わりやすくなります。

本の題名で扱ったテーマは、作文の中で取り上げるようにします。

コツ3 主人公の名前を取り入れる

読んだ本の登場人物をタイトルに入れると、人物に対する書き手の思いが伝わるタイトルが書けます。


・エジソンのように発明したい
・シャーロックホームズの推理には裏がある
・僕がメロスだったら

このタイトルの付け方は、登場人物の考え方に賛成、もしくは否定のどちらの意見でも使えます。

登場人物の考え方と自分の考え方を比べたり、尊重したりしながら、考えを深めることができます。

この場合も、本の題名として扱ったテーマは、作文の中で取り上げるようにします。

コツ4 疑問を投げかける

タイトルを印象的にするために、疑問を投げかける形式をとるのも一つの方法です。


・メロスのようになれるだろうか?
・なぜ、戦争が起きたのか?
・失敗は成功のもとって、ホント?

この形式でタイトルを付けると、読み手がそのタイトルに対する理由を知りたくなります。読み手に思わず「読みたい!」と感じさせるタイトルが付けられます。

このように、より魅力的なタイトルを選ぶと、個性の光る作文が出来上がるでしょう。

文章の内容によって、しっくりくるタイトルは変わります。いくつか候補を挙げてみて、一番ピッタリのタイトルを選びましょう。

ここまでは、タイトルが1行で収まる場合について、色々とお伝えしました。

タイトルは1行以内にスッキリと収めるのが、読みやすくて好印象ですが、ソウも行かない場合があります。

では、タイトルが1行で収まらない場合はどうしたら良いのでしょうか。

次に、タイトルが長くなってしまった場合の書き方をご紹介します。

読みやすさを重視!タイトルが2行になったときの書き方

「○○を読んで」と書くだけでも、本のタイトル自体が長ければ、作文のタイトルも長くなってしまいます。

原稿用紙1行文(20マス)に収まらず、2行目を使う場合は、以下の例のように書きましょう。

例には、『10歳までに読みたい日本名作 銀河鉄道の夜』、『エルフとレーブンのふしぎな冒険 帰らずの海と人魚のふえ』、『10歳までに読みたい世界名作 怪盗アルセーヌ・ルパン あやしい旅行者』を取り上げます。

どれも、本のタイトル自体が長くなっています。

例1(□は空欄のマスを表しています)
□□□『10歳までに読みたい日本名作□□□
□□□銀河鉄道の夜』を読んで□□□□□□

例2(□は空欄のマスを表しています)
□□□『エルフとレーブンのふしぎな冒険□
□□□帰らずの海と人魚のふえ』を読んで□

例1と例2のように、題名の書き始めは2~3マス分空けた後、語句の切れの良いところで2行目に移ります。

1行目を詰めないと2行目に収まらない場合は、次の例3のように詰めて書いても大丈夫です。

例3(□は空欄のマスを表しています)
□□□『10歳までに読みたい世界名作怪盗ア
ルセーヌ・ルパンあやしい旅行者』を読んで

例を3つ挙げましたが、見やすさや伝わりやすさを考えてタイトルを付けるのが一番です。

『○○を読んで』の形式でタイトルを付けたときに、あまりにも長いタイトルになってしまったら、他のタイトルを考えてみて下さい。

ひねりのあるタイトルが作文をより魅力的にしてくれるでしょう。

読み手を惹きつけるタイトルで自分らしい個性を出そう!

作文や感想文のタイトルの付け方について、お伝えしてきました。

作文の提出先や先生からタイトルについての指示がある場合は、それに従いましょう。

特に指示がない場合は、今回ご紹介したタイトルの付け方や書き方を参考にして、タイトルづくりをしてみて下さい。

最後に、タイトルの付け方と書き方をおさらいしてみましょう。

《タイトルの書き方》
●原稿用紙の1行目に2~3マス分空けて書く
●タイトルが2行に渡る場合は、1行目の文の切れが良いところで2行目に移る
●詰めないと2行に収まらない場合は、切れの良いところで区切らず詰めて良い

《タイトルの付け方》
作文の場合
●基本は作文の内容を短くまとめる。その中で3つの表現方法でタイトルを考える。
●3つの表現方法…ストレートに表現、印象的に表現、ユーモアたっぷりに表現

読書感想文の場合
●読んだ本と自分をつなげる
●読んだ本の感想を入れる
●主人公の名前を取り入れる
●疑問を投げかける

作文や感想文で一歩リードした作品に仕上げたいなら、タイトルにも凝ったものを考えてみましょう。

いくつか候補を考えるのもおもしろいですよ。

読み手を印象づけられる作文にするためにも、グッと惹きつけるタイトルを考えてみて下さい。

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