家庭訪問が始まった!玄関先で面談するときの3つの心得


家庭訪問の面談場所は決まっていますか?

小学校の家庭訪問では、居間でなく、玄関先で面談することがあります。

初めて家庭訪問を迎える新一年生の親にとって、一体どう進むのか不安なものです。

玄関先で面談する決まりの学校もあれば、親の希望で玄関先にしてもらうこともあります。

どの場合でも、先生がいらした時に不自由なく面談できる環境にすることが望まれます。

話に集中したくても、玄関まわりが散らかっていては、気もそぞろです。

お互いにスマートに面談するためにも、環境を整え、話しやすい雰囲気を作るのが大切です。

ここでは、玄関先で面談したいときに先生に伝える理由と、玄関先で心地よく面談するための心得を3つご紹介します。

どこで話す?家庭訪問の面談場所は玄関先でもいい?

昔ながらの家庭訪問には、先生を客間にお通ししてお茶を出し、じっくりと子どもについて話をするイメージがあります。

しかし、最近では「家庭訪問」といっても、家の中まであがらずに、玄関先で済ませてしまう学校が増えています。

ベネッセが行ったアンケート調査(小学1年生~中学3年生の子どもをもつ親2,335名が対象)によると、家庭訪問での面談場所は「居間・リビング」と「玄関先」がほぼ同程度の割合となっていました。

【家庭訪問での面談場所】

  • 居間・リビング…44.6%
  • 玄関先…43.4%
  • ダイニング(食卓テーブル)…9.1%
  • 子どもの部屋…1.0%
  • その他…3.8%

※複数回答

このように、玄関先で家庭訪問を済ませるケースも珍しくはありません。

また、家庭訪問の時間について行ったアンケート調査(小学1年生~中学3年生の子どもをもつ親1,368名が対象)では、以下の結果がでました。

【家庭訪問の面談時間】

  • 5~10分…44.0%
  • 11~20分…38.6%

このように、面談が5~20分の範囲内で終わることがほとんどです。

そのため、「家に上がってゆっくり伝える」というよりは、「玄関先で要点だけ伝える」ことで、忙しい先生と忙しいママの負担が軽減されているようにみえます。

そして学校では、面談場所として玄関をあらかじめ指定するところがあり、必ずしも家の中で面談しなくても良い傾向になっています。

とはいえ、初めての家庭訪問が玄関先となると、困惑してしまいますね。

担任の先生は、家庭訪問の時期が近くなると、お便りで日にちや時間、留意点などを知らせてくれます。

留意点には、玄関先で行なうことや、飲食物の提供はいらないことなどが記載されます。

この点は、学校によって考え方が違うので、お便りや先輩ママの話をよく確認しておくと安心です。

家の事情で「玄関先」を指定してもよい?

学校側の要望で「玄関先」と決まっているなら、それに従うだけですが、特に要望がない場合、家の中に招いて面談する形になります。

しかし、なかには、色々な事情で家の中に入って欲しくない家庭もあります。

そんなときは、事前に先生に相談しておきましょう。

できれば、家庭訪問の予定を希望する書類と一緒に、一言「玄関先でお願いします。」と書き添えていれば、先生も早くから準備することができます。

居間やリビングなら、書類を広げても問題ありませんが、玄関では広げるのも大変です。

玄関先でもスマートに面談できるよう、先生側も準備をする時間が必要です。

急なことで、当日玄関先を指定する場合は、きちんと理由を説明しましょう。

次の項では、玄関先を希望するさまざまな理由をご紹介します。

玄関で済ませたい!家に上がれない理由は何といったらいい?

玄関先で済ませたい理由は家庭によってそれぞれです。主な理由として以下のことがあげられます。

  • 家の中が散らかっているから
  • 客間がないから
  • 赤ちゃんが寝ているから
  • 介護中の身内がいるから

どんな理由を伝えたらよいのか、悩んでしまいますが、正直に話して差し支えありません。

家が散らかっているなら、正直に「掃除が間に合いませんでしたので」という理由でも良いのです。

先生も無理に家の中で面談しようとはしません。

ただ、当日連絡になってしまった場合は、先生の心の準備と荷物の準備が不十分です。

お詫びの気持ちと理由を伝えて、良い雰囲気で面談を進めましょう。

玄関先での面談をスマートにするなら

学校側の要望、もしくは親の希望によって、玄関先での面談となった場合、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。

一番良いのは、先生の気持ちになって考えてみることです。

先生は朝からずっと立ち仕事の上、一日に何軒も予定が詰まっています。全家庭とも玄関で面談を行う場合、ほとんどが立ち話となり、足がかなり疲れます。

用意できるのであれば、玄関先に椅子を2脚用意しておきましょう。

先生が来たら、「どうぞ、おかけになって下さい」と言って、お互いに座れば、落ち着いて面談できます。

ただ、家の造りによっては、玄関が狭い場合もあります。そんなときは、無理に椅子を置く必要はありません。

上がりかまち(玄関から室内へ入るとき、一段高くなっているところ)が高い場合は座布団を置いて座るなど、家の状況に応じて、面談しやすい環境をつくると良いでしょう。

一度、玄関を見て、面談をしている様子をイメージしてみると、当日にバタバタせずにすみます。

椅子を置くとどうなるか、座布団を置くとどうなるか、家の玄関で試してみてください。

きっと、お互いが心地よく面談が進む環境が整うはずです。

お茶とお菓子はどうしたら良い?玄関先で面談する場合の心得

家にお客様を招くときには、お茶やお菓子を用意するのがマナーですが、玄関先で面談をするなら、お茶とお菓子は必要ありません。

立ち話が長くなって玄関先で座って話し込む…というように、話し合いが長時間に及ぶなら、心配りとしてお茶を差し出しても構いません。

しかし、家庭訪問はほとんどが短時間のうちに終わってしまいます。

そのため、飲み物やお菓子の用意は必要ないでしょう。

ただ、あまりに暑い日の場合は、冷たい飲み物を用意しておくと喜ばれます。

飲むか飲まないかは別として、状況に応じて用意するかしないかを判断しましょう。

こちらの記事では家庭訪問で先生におもてなしする場合、どうしたらよいかご紹介しています。

ぜひ参考にしてみて下さい。
家庭訪問でお菓子は必要?先生へのおもてなしの仕方
家庭訪問で飲み物は出す?知っておきたいお茶出しのマナー

玄関先では落ち着いて話を聞ける工夫をしておこう

ここまで、玄関先で面談を行うことについて、いろいろとお伝えしました。

家庭訪問の面談場所は、学校が指定することもありますので、子どもが通う学校では、場所の指定をしているか確認してみて下さい。

もし、玄関先を指定しているなら、当日に慌ててしまわないよう、準備をしておきましょう。

玄関先を片付けておくのはもちろんのこと、椅子2脚を用意しておけば、話を集中して聞くことができます。

座っていれば、質問事項を書いたノートをひざの上に置いて見たり書いたりするのが楽ちんです。

短時間のため、お茶を用意する必要はありません。

ここまでをまとめると、大切なのは以下の3点です。

  • 玄関まわりの掃除と片付け
  • 椅子2脚を用意
  • お茶は不要

この3点をおさえておけば、玄関先での面談を安心して迎えることができるでしょう。

当日は、初対面のようなもので、緊張するかも知れませんが、先生の話をよく聞いて、子どもの気になる点について、しっかりと質問しておきましょう。

こちらの記事では、家庭訪問での話題をご紹介しています。→小学校の家庭訪問はどんな感じ?先生と面談で話す6つのテーマ

先生とどんな話をしたらよいのかわからないときに、話題を確認しておくと安心です。ぜひ併せてご覧ください。

当日は、「先生と話せて良かった」と思える充実感のある家庭訪問を迎えられると良いですね。

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る