子供に言ってはいけない言葉と、子供の自己肯定感を高める言葉


子供に頑張って欲しいという思いで言っている何気ない言葉の中にも、子供に言ってはいけない言葉があります。子供に言ってはいけない言葉というのは、自己肯定感を低くしてしまう言葉です。

子供は親から「バカ」と例え冗談で言われたとしても、自分はバカなんだと思い込んでしまうのです。

自分はバカだからみんなに必要とされていないと思い込んでいる場合と、自分には色々な可能性がありみんなに必要とされていると感じている場合とでは、育っていく過程で大きな違いが出ます。

子供の自己肯定感を高めるには、子供に言ってはいけない言葉に注意する必要があるのです。子供に言ってはいけない言葉と、自己肯定感を高める言葉についてご紹介しましょう。

子供に言ってはいけない言葉

子供を育てていく上で重要視しなくてはならないのは、自己肯定感を育む事です。自己肯定感が高いと自分の価値を自分自身で認める事ができ、他人との関わりにも大きく違いが出ます。

自己肯定感を高くなるか低くなるかは、子供の頃に親から掛けられていた言葉によって影響が出るのです。そして、子供に言ってはいけない言葉は、自己肯定感を低くしてしまう可能性の高い言葉でもあります。

感情的になり人格を否定する

子供に対して感情的にりつけてしまう事は、殆どの人が経験しているのでは無いでしょうか。他人に対しては感情を露わにしなくても、つい、我が子の前では感情を剥き出しにして怒ってしまう…そんな時に子供に言ってはいけない言葉が出やすくなります。

  • どうしてそんなに出来が悪いの!?
  • バカじゃないの!?
  • そんな簡単な事も分からないの!?
  • 頭が悪いんじゃないの!?
  • 他の子はみんなできてるのに、お前だけできていない!
  • あんたみたいな子はうちの子じゃない!
  • 産まなきゃ良かった!

まだまだ挙げたらキリが無いほど、人格を否定してしまっている子供に言ってはいけない言葉がたくさんあります。冷静になって後から考えてみると、どうしてあんなこと言ってしまったんだろうとか、酷い事を言ってしまったと反省するような言葉ばかりです。

これらは子供に言ってはいけない言葉で、感情的になってしまったが為につい口にしてしまいがちな人格を否定する言葉であると言えます。子供の心を深く傷つけるばかりか、子供が自分を否定するようになるきっかけにもなってしまう可能性があるのです。

命令や脅しに近い言葉

子供を親の支配下に置く事で、安心を得ようとしていませんか?また、子供はこうあるべきであると言う決めつけた考え方を、子供に強い口調で押し付けていないでしょうか。

子供に対して日常的に命令や脅しに近い言葉を使っていては、自己肯定感を高める事はできません。常に命令口調で指示していたり、脅しの様な表現方法を使って子供を思い通りにしようとしていると、自分に自信が持てず何に対しても受け身になってしまうようになります。そして、それは自己肯定感が低い人の特徴でもあるのです。

  • 早く○○しなさい!
  • グズグズしていたら置いて行っちゃうよ!
  • 我慢しなさい!
  • 言う事を聞かないなら○○するよ!
  • 今度やったら○○するよ!
  • 勉強しなさい!
  • 言う事を聞きなさい!
  • 叩くよ!

こんな言葉を使った事、ありませんか?一度も子供に言った事が無いという人の方が少ないのでは無いでしょうか。言う事を聞かない時や急いでいる時などに、ついつい言ってしまう言葉でもあります。

でも、これらの言葉は全て子供に言ってはいけない言葉だったのです。ここに並べた言葉は、全て子供に対しての命令や脅しの言葉であると言えます。正に自己肯定感が低くなる原因となる言葉であり、言わないよう心掛けなくてはなりません。

他と比べる言葉

○○ちゃんはできるのに、なぜあなたはできないのかしらね?
あ~あ、○○ちゃんに負けちゃったわね。

子供にとってよその子供と比べられるのは、プライドも傷つきますしショックも計り知れません。お兄ちゃんやお姉ちゃん、弟や妹と比べてできない事を指摘するなど、家族間の比較でも同じ事が言えます。

他と比べる言葉を子供に言っていると、どんどん自信を持つ事ができなくなっていくでしょう。親としてはもっと頑張って欲しいから言ってるのかもしれませんが、比べる事自体が逆効果となるのです。

自分に自信が持てないと自分から意見を述べる事ができないようになり、自己肯定感も低くなります。このような自信を喪失させる可能性がある、他と比べるような言葉は子供に言ってはいけない言葉なのです。

子供の自己肯定感を高めていく言葉がけ

子供に言ってはいけない言葉には、自己肯定感を低くしてしまう可能性があります。自己肯定感とは、自分の今の力を認めて受け入れる事ができ、自分は大切な存在であると思える心です。

自己肯定感が低いか高いかによって、その後の人生にも大きな影響が出てきます。子供に言ってはいけない言葉を使わずに、自己肯定感を高められる言葉がけが必要となるのです。

子供の気持ちに寄り添う

例えば、テストの点数がとても悪かった時「どうしてもっとちゃんと勉強しなかったの!?」とつい厳しい口調で言ってしまいますよね。

でも、ひょっとしたら本当に勉強していなかったせいでテストの点数が悪かったのだとしても、そのテストの結果にお子さん自身がとてもショックを受けている可能性もあるわけです。

そんな時に追い打ちを掛けるような事を言ってしまうと、自分はダメな子供だと思い込んでしまい自己肯定感を低くしてしまいます。

テスト大変だったね、お疲れ様!今晩は美味しいご飯作るよ。

こんな言葉を掛けられると、テストの点数が悪くて落ち込んでいたとしても心が軽くなります。自分がちゃんと勉強していなかったら…という反省する言葉も子供の方から言ってくるかもしれません。そしてその言葉が出てきた時こそ、しっかり受け止めてあげましょう。

ポジティブな言葉で応援する

できない、うるさい、無理、頭が悪いなどのネガティブな言葉を掛けていると、子供もどんどんネガティブ思考になっていき自己肯定感を低くしてしまいます。

どうせ何をやっても自分にはできないし、自分は頭が悪いから仕方が無いと思うようになり、自分に自信が持てず大人になってからも自分を愛する事すらできなくなってしまうのです。
  • すごいね!
  • こんなことができるようになったんだ!
  • 前よりずっと良くなってるね!
  • 次は絶対に成功するよ!

できない部分を指摘するのはやめて、できている部分に着目してそこを褒めてあげるような言葉がけをする事がポイントです。頑張っていたところを具体的に言って褒めてあげるのも良いでしょう。

ポジティブな言葉をたくさん掛けられて育った子供は自分に自信を持つ事ができ、自己肯定感が高いです。また、ポジティブな言葉で応援していると、できなかった事ができるようになる確率も高くなります。

ネガティブな言葉は子供に言ってはいけない言葉であり、親から言われる事によりどんどん不安な気持ちにさせてしまうのです。

子供の話に耳を傾けて

子供が口答えをしてくると、思わずカーっとなってしまってりつけてしまう事もあるでしょう。でも、口答えできるくらいの環境の方が、自己肯定感を高めるには良いのです。

口答えができない環境と言うのは親が完全に子供を支配下に置いており、命令は絶対という状況が考えられます。子供の言葉に耳を傾けてやることができていない環境では、自己肯定感を高める事ができません。

自己肯定感が高い人は家族が好きと答える人が多く、親とたくさん会話をして育ってきています。一方的にこちらから言葉を掛けるのでは無く、子供の話にもじっくりと耳を傾けてあげてください。

子供に言ってはいけない言葉に気を付けて話すのと同じくらいに、子供の言い分や話をじっくり聞いてやる事は自己肯定感を高くするために必要な事なのです。

子供に言ってはいけない言葉は子供の人生を左右する可能性も!

子供に言ってはいけない言葉は、自己肯定感を低くしてしまいます。

自分は必要とされていない、自分に自信が無い、いつも不安な気持ちである、自分を否定的にしか見る事ができないなど、人生を前向きに考える事ができなくなるのです。

何かの問題に直面した時にも、解決する事ができず人間関係に於いてもトラブルなどを抱えやすくなります。親ならば、我が子にはできるだけ自己肯定感を高く持てるような大人に育って欲しいところです。

ここで挙げてきた子供に言ってはいけない言葉の中には、もう既に当たり前の様に使っている!とドキドキしてしまった方も多いのではないでしょうか。今からでも遅くはありません。子供の自己肯定感を高くするためにも、子供に言ってはいけない言葉を使わないように気を付けましょう。

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