小学校の運動会準備!開催告知ポスターはどうやって作る?


小学校の運動会は、地域の人を呼んでとても盛り上がる行事です。

よりたくさんの人に知ってもらい、運動会を盛り上げるためにも、ポスター作りは重要です。

子どもが授業で制作する場合と保護者がPTA活動として制作する場合とがあります。

誰が制作する場合でも、行き詰まりや悩み事が出てくることがあります。

そこで、子どもが制作する場合は、困ったときのアドバイスの仕方を取り上げ、保護者が制作する場合は、ポスター制作に関わる注意点をご紹介します。

新1年生にとっては初めての、6年生にとっては最後の運動会です。

子どもや保護者、先生や地域の人それぞれの心に刻まれる運動会となるよう、ポスター制作にも本気で取り組んでみましょう。


誰が作る!?運動会のポスターを作るときに気をつけたいこと

運動会の準備では、地域の人に広く知ってもらうために、ポスターを作成する学校があります。

授業の学習の一環で、子どもたちが運動会のポスターを制作する場合と、PTA活動の一環で、保護者が制作する場合があります。

どちらの場合でも、基本的にポスターに組み込む情報は同じです。

子どもが作るなら、悩んでいる時のアドバイスの仕方を考え、保護者が作るなら、注意点を考えていきましょう。

授業で子どもたちが制作する場合(助言の仕方)

図工や国語の授業でポスターを作る場合は、扱いやすいA4用紙や画用紙を使う場合が多いです。

ポスターとしてはサイズが小さいものの、学校の掲示板や門の入口、廊下などに貼るため、大きくなくても目に付きやすくなっています。

子どもたちが一生懸命描いた手作りのポスターは、心が温まります。校内に運動会のポスターが並んでいたら、活気があふれそうですね。

授業で行うポスター作りは、制作時間を十分にとっているものの、子どもによって完成までの時間はまちまちです。

なかには、自宅に持ち帰って制作することもあるでしょう。

そんなとき、親はいったいどのようにサポートしてあげたら良いのでしょうか?

子どもが困っているケース別にアドバイスをまとめてみました。

  • ポスターで描きたいことが見当たらない
  • 絵を描くのが苦手
  • うまく描けない→下書きをさせる

勉強は得意でも、絵を描くのが苦手な子もいます。どんなアドバイスをしたら良いのか考えてみましょう。

【ポスターで描きたいことが見当たらない】
『運動会のポスター制作』という目的がはっきりとしているものの、一体何を描いたら良いのか、子どもが悩んでいることがあります。

そんなときは、運動会の種目のなかで、好きな種目は何か聞いてみましょう。

玉入れやリレーなど、子どもによってさまざまな回答が得られます。一番好きな種目を絵にして描くことを勧めてみましょう。

ほかに、必ず入れなくてはいけない情報(学校名や開催日時など)は先生から指導されているはずなので、一緒に確認してみましょう。

【絵を描くのが苦手】
絵を描くのが苦手で、なかなかペンが進まない子もいます。

親も苦手だと、どうやって教えて良いのかわかりませんね。

そんなときは、手本を元に描きたいものの描き方を真似してみましょう。

ミヤタ チカさんの著作、『お絵かき辞典:描きたい絵がスイスイ描ける』(税込1,620円)では、色々な絵の描き方を工程順に載せています。

描くのが難しそうな「人間の動作」について描かれたページもあり運動会のイラストとして、ピッタリのものが探せそうです。

複雑な線ではなく、簡単な線の組み合わせで描きたい絵ができあがるので、小学生や絵の苦手な大人にお勧めの一冊です。

【うまく描けない】
絵は描けるけれども、「うまく描けない」と感じて、何度も繰り返し描き直す子もいます。

思っているイメージがポスターに表せないことが原因なので、イメージをはっきりと持たせてあげましょう。

ポスターのどの部分に何を持ってくるか(構図)を一緒に確認して、大まかな下書きをしていきましょう。

順を追って勧めていくと、思い描いたイメージに近づくはずです。

PTAで保護者が制作する場合

運動会のポスターを、保護者が制作する場合もあります。

保護者が制作するポスターは地域の施設に貼られることがあるので、必要事項をきちんと入れ込む必要があります。

また、学校で用紙のサイズが決まっていることがありますが、決まりがなければ、できるだけ大きめのサイズで作成するようにしましょう。

地域の施設に貼られるポスターは、他のポスターや広告と馴染んでしまい、目立ちにくくなってしまいます。

A4サイズ2枚分の大きさになるA3サイズだと、大きくて遠くからでも見やすいのでお勧めです。

さらに大きなサイズ(A2やB3など)になると、対応しているプリンターが少なく、印刷がむずかしくなってしまいます。

大きなサイズを取り扱う印刷所で印刷できますが、費用がかかります。

ちなみに、ここで取り上げた用紙のサイズは以下のようになっています。

A2…420㎝×594㎝
A3…297㎝×420㎝
A4…210㎝×297㎝
B3…364㎝×515㎝

学校から予算が出ているのであれば、印刷所にお願いして印刷してもらうこともできますが、自分たちで印刷する方が予算を抑えられます。

ポスターの大きな役割は告知!伝える情報をまとめておこう

ポスターには、まだ知らない人に、何があるのか伝える広告の役割があります。

そのため、イラストや写真だけではなく、知って欲しい情報を載せるのが大切です。運動会のポスターには、載せておきたい情報があります。

日時や場所だけでなく、運動会をスムーズに行うための情報も載せておきます。

具体的に、どんな情報を載せたら良いのか確認してみましょう。

ポスターで伝えたい!必ず入れなくてはいけない情報

パッと目を惹くポスターは、イラストや写真に引き込まれます。しかし、イラストや写真だけでは、詳しいことがわかりません。

ポスターに興味を持った人が、詳しい内容をわかるように、情報を載せていきましょう。

特に入れておきたい情報が以下のものになります。

  • イベントの内容(第○回 運動会)
  • 学校名や所在地(○○市立○○小学校)
  • 時間(○月○日○曜日、○時開会式~○時閉会式予定 集合○時)
  • 場所(○○小学校グラウンド)
  • 今年のスローガン

このほかにも、雨天時の対応や、運動会開催にあたっての注意事項などを、載せておくと良いでしょう。

運動会開催にあたっての注意事項には以下のものがあげられます。

  • 立ち入り禁止場所
  • トイレの場所
  • 駐車場所
  • 禁煙の確認
  • 昼食時の動向
  • ごみの扱い

これらの情報が運動会に来る人に周知されていると、スムーズです。

また、地域の人に向けたポスターには、スペースに余裕があれば、簡単なプログラムを載せると親切です。

情報に優先順位を付けよう!何を一番に伝えたいか

運動会に関連する情報はどれも伝えておきたいものばかりです。

しかし、スペースには限りがあるため、すべてを掲載することはできません。

運動会のポスターが文字だらけでは、パッと見たときによくわかりませんね。

伝えたい情報がたくさんある場合は、一番伝えたいものから順に、優先順位をつけて掲載していきましょう。

たくさん情報がある場合は、どれを優先するか考える

ここまで見てきたように、ポスターに載せたい情報はたくさんあります。

掲載するスペースが無ければ、「詳しくは運動会のちらしをご覧ください」、「プログラムは別紙を参照してください」などと記載し、より詳しい情報を得られるようにしておきます。

ポスターのデザインを決めて少しずつ進めよう!

ここまで、ポスターの作り方を確認したら、実際に作ってみましょう。

イラストのデザインは、学校で特に決まりが無ければ、手書きでもパソコンでもかまいません。

ただし、ホームページで提供しているイラストを使用する場合は、著作権や使用条件に気をつけて使用しましょう。

「商用での利用は禁止」「個人での利用は可」など、サイトによって利用規約が異なるので、必ず読むようにして下さい。

行き詰まったらどうする?イラストや全体の構成を考えて決める

いざポスターに描いて本番!となると、なかなか進まないことがあります。

そんなときは、一度イラストや全体の構成を別の紙に書いて、イメージをはっきりとさせておきましょう。

スローガンやテーマがある学校は、それに合わせてテーマカラーを考えると、配色がしやすくなります。

例えば、「大きく羽ばたこう」なら、空をイメージして「青」をテーマカラーにし、
「熱く燃える運動会」なら、情熱をイメージして「赤」をテーマカラーにします。

このように、ポスターに載せる情報を元に、デザインやカラーを決めていくと、一貫性があって見やすいポスターに仕上ります。

貼った後は、遠くから見られることが多くなるので、ポスターを1~2m先から眺めても、見やすいように、工夫して作っていきましょう。

特に伝えたいメッセージは大きめにして作ると見やすくなります。

自分で構成するのが苦手な場合は、ポスターを部分ごとに区切って、必要事項やイラストを入れていくと良いでしょう。

例えば、以下のような構成にすると、シンプルで作りやすくなります。

  • ポスターの上部…イベントタイトル(○○小学校運動会)
  • ポスターの中央…イラスト
  • ポスターの下部…日時や集合場所、雨天時の対応について

これだと、必要な情報が見やすく、ごちゃごちゃしていないので、ポスターの効果が十分に発揮できます。

同じポスターが複数枚ほしい!ポスター印刷はどうしたら良い?

同じデザインのポスターを何枚も用意するなら、印刷しなくてはいけません。

学校のプリンターならば、安く済ませることができます。しかし、サイズや質の問題で業者にお願いすることもあります。

そんなときは、低価格で質の高い印刷業者を利用してみましょう。

運動会のポスター作りにピッタリ!おすすめの印刷業者

印刷業者を利用する理由として、印刷サイズが大きい場合や、学校で印刷できない場合、予算が出ている場合などがあげられます。

学校の印刷機で対応していない大きめのサイズを印刷したいときに役立つ印刷業者をみてきましょう。

【PLEO】
ポスターを1枚から注文できる印刷会社です。

ポスター作成で人気の「印刷パック」は、10枚または30枚の印刷で以下が同じものに限ります。

  • 印刷データ
  • 用紙の種類
  • デザイン

用紙の種類、枚数によって料金が変わります。

A3の場合、フォト半光沢紙10枚で6,000円(税別)、厚手マット紙10枚で4,200円(税別)となっています。

30枚印刷となると、どちらも1万円を越えてしまうので、予算に余裕がないと難しいかもしれません。

8,000円以上で送料無料ですが、それ以下だと送料がかかります。

〈地域ごとの送料〉
東京都店…1,100円(税別)
東北・関東(東京以外)・信越・北陸・東海・近畿…1,200円(税別)
中国・四国…1,300円(税別)
北海道…1,600円(税別)
九州…1,800円(税別)
沖縄…2,000円(税別)

印刷業者に頼むときは、印刷代の他に送料がかかるので、よく確認しておきましょう。

【シュアプリント】
低価格と高品質で人気のシュアプリントは、3,000円以上の注文で送料が無料なので、予算に余裕がない場合に活用できます。

こちらも1枚から注文できます。

運動会ポスターとしては「お得パック」がお勧めです。サイズが同じものを4枚印刷することができます。

料金は、B3サイズ×4枚で3,200円(税込)、A3サイズ×4枚で2,700円(税込)となっています。

3,000円以下の注文になっても、沖縄や離島以外は全国送料860円(税込)でお手頃です。

代引きだと、代引手数料として324円がかかります。印刷代の他に、送料や手数料で予算オーバーにならないよう、よく確認しておきましょう。

印刷してみて「イメージが違った」「サイズを変えたい」などのトラブルにも対応できるよう、印刷作業は2~3週間前には済ませられるよう、余裕をもって進められると良いですね。

さて、次はいよいよポスター貼り付けの作業です。どんなことに気をつけたら良いのか確認しておきましょう。

最終任務もぬかりなく!許可をもらってポスターを貼ろう

ポスターができあがったら、次はどんどん貼っていきましょう。

とはいえ、どこにでも貼って良いわけではありません。

学校の敷地内に掲示するのであれば、問題はありませんが、校外に貼りに行くのであれば、その敷地の管理者に許可を取っておきます。

自治会の掲示板や各施設の掲示板などは、必ず管理者に確認し、掲示の許可を取っておきましょう。

ポスターを貼りに行くときの注意点

掲示の許可を取ってから貼るのはもちろんのこと、他にも気をつけたいことが2点あります。

  • 掲示開始時期
  • 掲示中のポスターの管理

これらを詳しくみていきましょう。

【掲示開始時期】
ポスターの効果を十分発揮するためには、掲示時期がイベント開催日から近くても遠くてもいけません。

極端にいうと、昨日ポスターを貼って、翌日が開催日では慌ててしまいますし、1ヶ月も前からポスターを貼っていると、忘れられてしまうことがあります。

そのため、開催日の2週間前後を目安に掲示すると良いでしょう。

【掲示中のポスターの管理】
次に気をつけたいのは、掲示中のポスターの管理です。

屋内なら状態がよいまま掲示しておけますが、屋外の場合は雨や風で破けたりにじんだりして、悲惨な状態になることも考えられます。

屋外に掲示するポスターは、前もってラミネート加工をしたり、ビニール袋に密閉したりしてから掲示すると良いでしょう。

もし、難しい場合は、天候が悪くなるときにはポスターを外して、天気が良くなってから再度貼りにいくということもできます。

地域のあちらこちらにポスターを掲示する場合は、貼った場所をメモしておくと、運動会終了後の後片付けが楽ちんです。

楽しくポスター作りをして思い出に残る運動会にしよう!

運動会の準備は親も子も先生もとても大変です。しかし、苦労して準備したからこそ、本番をやりきった時の達成感は格別です。

運動会のポスターひとつでも、本気で取り組めば思い出として長く残ることでしょう。

忙しい中でもスムーズに作成できるよう、今回ご紹介したポイントを参考にポスター作りを進めてみて下さい。

●子どもがポスター制作で悩んでいる場合は適切にアドバイスする
1 描きたいことが見当たらない…好きな種目を描くようアドバイス
2 絵を描くのが苦手…描き方を真似できるイラストブックを用意
3 うまく描けない…一緒に下書きをしてみる

●保護者がポスター制作をする場合は決まりに忠実に、必要事項を入れる
【必要事項】

  • イベントの内容(第○回 運動会)
  • 学校名や所在地(○○市立○○小学校)
  • 時間(○月○日○曜日、○時開会式~○時閉会式予定 集合○時)
  • 場所(○○小学校グラウンド)
  • 今年のスローガン
  • 雨天時の対応

【注意事項】

  • 立ち入り禁止場所
  • トイレの場所
  • 駐車場所
  • 禁煙の確認
  • 昼食時の動向
  • ごみの扱い

これらの中で、特に伝えたいものをポスターに入れてデザインしていきましょう。

作成者の情熱がこもったポスターが町中に貼られれば、たくさんの人が駆けつけて、きっと盛り上がる運動会になることでしょう。

親子で思い出に残る運動会になると良いですね。

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