一年生が持つ鉛筆は何がお勧め?重視したいのは形、濃さ、柄


小学校ご入学おめでとうございます。

新一年生では、準備するものが色々とあり、わからないことが多くあります。新しいクラスで楽しく勉強ができるよう、サポートしていきましょう。

ここでは、授業でよく使う鉛筆について取り上げています。

鉛筆ならばどれでも良いのでは無く、字を習い始めた子や持ち方を覚え始めた一年生におすすめの鉛筆があります。

おすすめの鉛筆は、形・濃さ・柄の3つの視点から一年生に使いやすいものを取り上げています。迷いやすい本数についてもご紹介しています。

うまく授業に集中できるように、ここで取り上げた使いやすい鉛筆を参考に、子どもと一緒に鉛筆を選んで準備していきましょう。


一年生にぴったりの鉛筆はどんなもの?

小学校への入学を控え、準備するものの一つに「鉛筆」があります。

授業中に黒板に書かれた文字をノートに書き写すため、一番多く使う文房具です。

「Bか2Bの鉛筆を持たせて下さい」

「絵柄のついたものは持たせないで下さい」

などと、入学までに準備するものとして、学校からどんな鉛筆がいいか指定されることもあります。

Bや2Bは鉛筆の濃さを表していて、この濃さが一年生に推奨される理由があります。

一年生に使いやすい鉛筆をさまざまな角度からみていきましょう。

形、濃さ、柄から見る!一年生に使いやすい鉛筆とは

字の書き方を本格的に習い始める小学校一年生は、授業中に書きやすい鉛筆を選ぶことが大切です。

以下の3つの点から見ていきましょう。

  • 軸の形
  • 濃さ

【軸の形】
鉛筆の軸の形には丸軸、三角軸、六角軸があります。

なかでも一年生にお勧めなのは三角軸の鉛筆です。

その理由は、三角軸だとそれぞれの面に親指・人差し指・中指が当たり、正しく持ちやすい形だからです。

また、まだ鉛筆を持つことに慣れていない一年生は、鉛筆が手から滑り落ちることがよくあります。

机に転がっても、三角の形だと途中で止まってくれます。

六角軸も転がりにくく、三角軸の次にお勧めです。

丸軸だと、3つの指で支えて持つことが自然と身につきにくく、転がってしまうとどこまでも行って、授業中の集中力を欠いてしまうことがあります。

そのため、一年生に用意する鉛筆の軸の形は三角軸か六角軸にすると良いでしょう。

【濃さ】
鉛筆には、Bや2Bなどの濃さわかるように表記されています。濃さと共に、芯の硬さや柔らかさを知ることができます。

Bと2B周辺の濃さを見ていくと以下のようになっています。

薄い←3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B→濃い

左にいくにつれて芯が硬く(H=HARD)、右にいくにつれて芯が柔らかく(B=BLACK)なります。

3Hから3Bまでを取り上げましたが、実際には10H~10Bまで幅広く種類があります。

鉛筆の濃さについて、もっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。→鉛筆の濃さは17種類もある!小学校で使うのはどれがいい?

小学校一年生では、筆圧がまだ弱いことが多く、濃く書けるBや2Bあたりを指定されることがあります。

それ以上の濃さ(3Bや4Bなど)になると、ノートに擦れたときに手が汚れたり服の袖が汚れたりしてしまいます。

Bや2Bは、濃く書けて芯が柔らかいので、ひらがなやカタカナ、漢字を習うときに、「止め」や「はね」、「はらい」といった細かな表現が目で見てわかりやすくなります。

字を書くことに慣れ、筆圧が安定してきた中学年や高学年では、HBの硬さでちょうど良くなっていきます。

こうした理由から、小学校一年生では、Bや2Bの鉛筆がお勧めです。

【柄】
鉛筆を準備するとき、学校から「柄やキャラクターものの鉛筆は避けて下さい」といったお知らせが来ることがあります。

せっかく入学するのだから、お祝いに好きなデザインの鉛筆を選ばせてあげたい気持ちもありますね。

しかし、いまでは、鉛筆にくじ引きのデザインがされていたり、遊べるデザインになっていたりするものがあり注意が必要です。

こうしたデザインの鉛筆は、授業中に遊んでしまって話を聞いていない原因となってしまいます。

女の子であれば、キラキラしたデザインやチャームのついたものを他の友達が欲しがってトラブルになるなど、鉛筆をめぐって起こる問題もあります。

学校で使う鉛筆はシンプルで授業の妨げにならないものを使い、家庭では好みのデザインの鉛筆を使う、というように工夫すると良いでしょう。

【軸の形】、【濃さ】、【柄】のそれぞれの面から、お勧めの鉛筆を探ってきました。

これらを総合すると以下の鉛筆が一年生に相応しいといえます。

  • 軸の形…三角軸もしくは六角軸
  • 濃さ…Bか2B
  • 柄…シンプルなもの

それでは、これらを踏まえて、一年生にお勧めの鉛筆を実際の商品を取り上げて見ていきましょう。

一年生におすすめの鉛筆 5選

ここでは、小学一年生に使いやすい2Bの鉛筆を取り上げています。

軸の形や柄は、それぞれ違いがあるので、子どもにピッタリなものを選んであげましょう。

おすすめ1【くもん出版 くもんのこどもえんぴつ 2B】

他の鉛筆と比べて軸が太く、鉛筆を持ち始めた子どもに使いやすくなっています。

専用の矯正グッズと組み合わせて、持ち方をサポートすることもできます。

矯正グッズはこちらでまとめてご紹介しています。ぜひ、参考にしてみて下さい。→3点で支えて持ってる?えんぴつの正しい持ち方と矯正グッズ

【くもん出版 くもんのこどもえんぴつ 2B】
・軸の形…三角
・柄…木のぬくもりを感じられるシンプルなデザイン
・価格…420円(税別)
・セット内容…6本入り

こちらの鉛筆は、太さが通常サイズより太いので、専用の鉛筆削りが必要です。

「くもんのこどもえんぴつけずり 200円(税別)」は、太さのあるこどもえんぴつ用と、通常のえんぴつ用の2種類の削り穴が付いています。

くもんのこどもえんぴつを購入するときは、専用のえんぴつ削りもセットで購入するようにして下さい。

おすすめ2【ippo! トンボのかきかたえんぴつ2B 低学年用】

2010年にキッズデザイン賞を受賞したトンボ鉛筆のえんぴつです。

ママや子どもたちの声から生まれた商品で、低学年の子どもが使いやすいような工夫が随所に見られます。

工夫1…鉛筆の軸の長さが短い
工夫2…木口(鉛筆の切り口部分)が丸く加工されている
工夫3…赤鉛筆を1本セットしている

工夫1の「鉛筆の軸の長さ」は、16.1㎝と通常サイズ(17.6㎝)よりも、やや短くなっています。

工夫2の「木口が丸く加工されている」というのは、鉛筆を持ったときに上に来る部分の切り口が丸くなっているということです。

万が一、顔に当たってしまっても、とがっていないので痛くありません。

工夫3の「赤鉛筆を1本セットしている」ことは、筆箱の中身を揃える段階でとても助かります。

忘れがちな赤鉛筆がセットされているので、鉛筆と赤鉛筆を分けて買う必要がありません。

【トンボ鉛筆 ippo! トンボのかきかたえんぴつ2B 低学年用】
・軸の形…三角軸もしくは六角軸
・柄…プレーン、プリント、ナチュラル
プレーン…色鉛筆のように、全体を青や黄緑などの一色カラーでまとめたデザイン
プリント…花柄や水玉などのカラフルなパターン柄デザイン
ナチュラル…木の素材感を生かしたシンプルなデザイン  
・価格…600円(税別)
・セット内容…12本入り(鉛筆11本、丸つけ用赤鉛筆1本)赤鉛筆は六角軸

同じく、トンボ鉛筆では、持ち方に気をつけたい一年生にお勧めの、「もちかたえんぴつ」を販売しています。

おすすめ3【トンボ鉛筆 Yo-i もちかたえんぴつ 2B】

Yo-iは幼児用の文具ブランドとして登場しましたが、持ち方が定まらない一年生にもお勧めの鉛筆があります。

Yo-iのもちかたえんぴつは、鉛筆に描かれたデザインで、持ち方をサポートしてくれます。

三角軸、六角軸の鉛筆のどちらにも、波をイメージしたデザイン「なみライン」が施されており、その「なみライン」に親指や人差し指を合わせると上手に鉛筆が持てるというものです。

【トンボ鉛筆 Yo-i もちかたえんぴつ 2B】
・軸の形…三角軸または六角軸
・柄…波をイメージした「なみライン」
・価格…600円(税別)
・セット内容…12本入り

鉛筆全体にデザインが施されているので、自分の鉛筆がすぐに分かります。

おすすめ4【uni 三菱鉛筆 かきかたナノダイヤえんぴつ 2B】

三菱鉛筆では、鉛筆の芯にナノダイヤモンドを配合することで、折れにくい芯を実現しています。

さらに、特殊オイルを配合することで、なめらかに書くことができます。

筆圧の調節が難しい一年生にとって、弱い力でも濃くなめらかに書ける使いやすい鉛筆です。

【uni 三菱鉛筆 かきかたナノダイヤえんぴつ 2B】
・軸の形…六角軸
・柄…青、ピンク、緑
・価格…720円(税別)
・セット内容…12本入り

折れにくいので、筆圧が強くなっても安心して使えます。

おすすめ5【uni 三菱鉛筆 グリッパーえんぴつ 2B】

同じく三菱鉛筆では、新開発のノンスリップ加工を鉛筆に施し、滑りにくい設計となっています。

また、名前を書けるスペースがあるので、見やすくて便利です。

【uni 三菱鉛筆 グリッパーえんぴつ 2B】
・軸の形…六角軸
・柄…青地に白ドット、ピンク地に白ドット、緑地に白ドット
・価格…720円(税別)
・セット内容…12本入り

どの鉛筆も、メーカーさんのさまざまな工夫が詰め込まれています。

特に、おすすめ1~おすすめ3は、三角軸の鉛筆のため、正しい持ち方を覚えさせたいときにピッタリです。

次に、小学校に鉛筆を持って行くときの準備を見ていきましょう。

保護者は何をしたら良い?鉛筆を持って行くときの準備

小学一年生は学用品を一から揃えるので、大変です。

持ち物が揃って一安心した後も、学校に持って行くための準備をしなくてはいけません。

学校に持って行くための準備には、アイテムへの名前書きや、使い方の指導などがあり、子どもが使うときに困らないようにすることが大切です。

準備1 名前書き

学校に持って行く持ち物には、すべて名前を書かなくてはいけません。

鉛筆も同じで、落としたり無くしたりしても誰のものかわかるように名前を付けておきます。

鉛筆に名前を付ける方法は、以下の3つの方法があります。

  • ネームシールを貼る
  • 油性ペンで書く
  • ネームスタンプを押す

それぞれみていきましょう。

【ネームシールを貼る】
サイズが豊富なネームシールを名前入りで注文し、購入しておけば、小さいサイズのシールを鉛筆に付けるだけで簡単に名前つけができます。

モノによっては剥がれやすいことがあるので、口コミや評価を確認しておくことが大切です。

「ゼストのお名前シール工場本店」のお名前シールは、税込1,500円でネームシールがたっぷり入っています。

送料無料で、商品の評価レビューが高く、お勧めです。

名前が耐水加工のフィルムに印字されている上、ラミネート加工が施されているので、汚れにくく綺麗な状態のまま、長く使えます。

キャラクターデザインとシンプルデザインから選べるので、子どもの好みに合わせて選ぶことができます。

《ゼストのお名前シール工場本店 お名前シール》
 スタンダードタイプ…316枚9サイズ
 大きめサイズいっぱいタイプ…141枚5サイズ
 枚数ぎっしりタイプ…536枚7サイズ

次に、手書きでの名入れ方法を見ていきましょう。

【油性ペンで書く】
油性ペンで名前を書くときは、細字の方で書くようにします。

画数の多い漢字を書き込むのは難しいので、カタカナやひらがなで書くと綺麗に書けます。

鉛筆によっては、名前欄が付いていますが、付いていないものは、インク部分が消えてしまうことがあるので、上からセロテープなどで保護しておくと良いでしょう。

一本一本を手書きするのは労力が要ります。もっと簡単にしたい人は、ネームスタンプを使って名前つけをすることもできます。

【ネームスタンプを押す】
ネームスタンプが一台あれば、鉛筆のみならず、布やプラスチックにも簡単に名前を付けることができます。

2018年1月に、「モバイル日用品雑貨文房具・手芸ジャンル賞」を受賞した「はんの専門店石松堂 おなまえBOX」は、はじめてのスタンプ作業でも上手に押せるスケールや、虎の巻が付いています。

セットには、SSサイズからLLサイズまでの名前スタンプが入っていて、税込2,900円となっています。

期間限定で送料無料サービスを行っていることがあるので、チェックしてみて下さい。

名前の付け方には主に3つの方法があることがわかりました。

シールは数に限りがあり、剥がれやすいのが難点です。油性ペンは一つ一つ書き込むのに手間取ります。

ネームスタンプは、この中で一番価格が高いものの、インクが持つ限り長く使え、押すだけなので手間いらずです。

それぞれの特徴を押さえて、最適な方法を選んで下さい。

名入れが面倒であれば、名入れ鉛筆を購入しても良いでしょう。

一年生におすすめの鉛筆でご紹介した、「おすすめ2【トンボ鉛筆 ippo! トンボのかきかたえんぴつ2B 低学年用】」は、無料の名入れサービスを行っています。

名前はひらがな・カタカナ・ローマ字・漢字から作成でき、字体は教科書風・マジック風・ポップ体風の3つから選べます。

デザインは6種類(なし・花・星・ハート・音符・スマイル)から選ぶことができ、自分だけの鉛筆のできあがりです。

名前つけの手間がかからない上に、プレゼントしても喜ばれるので、お勧めです。

準備2 使い方を教える

学校に持って行くときに、鉛筆の使い方を知らなければ困ってしまいます。

入学前に一度、正しい持ち方を教えておきましょう。こちらの記事では、鉛筆の正しい持ち方をご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。→子どもの鉛筆の持ち方が変!定着しやすい正しい教え方

正しい持ち方を教えたら、鉛筆の削り方も教えておきましょう。

芯が小さくなったり折れたりしたときに、どうすれば良いのかを伝えておきます。

筆箱と一緒に、コンパクトな鉛筆削りを入れておくことを伝え、削り方を実際にやりながら教えます。

鉛筆の芯を尖らせすぎると折れやすくなるので、「丸いお山ができたらできあがり」と伝えておきましょう。

学校によっては、大きな鉛筆削りを置いてあることもあります。小さな鉛筆削りの使い方と合わせて教えておくと安心です。

準備3 ちょうど良い本数を入れる

鉛筆への名入れや使い方を教えたら、適度な本数を筆箱に用意します。

一体どのくらいの本数を持たせたらよいのでしょうか。

学校によっては、担任の先生から具体的に筆箱に入れる中身を伝えられることがあります。

具体的な本数が指定されていれば、それに従いましょう。

特に、お知らせがなければ、以下の本数を目安に準備して下さい。

・2Bの鉛筆(三角軸か六角軸)…5本
・赤鉛筆…1本

鉛筆は、授業時数と同じくらいの本数を持って行くと安心です。

もし、鉛筆の芯が小さくなってしまって、削るのがうまくいかなくても、授業のたびに鉛筆を変えられるので、困りません。

赤鉛筆は、自分で丸つけをするときに使います。

学校によっては、青鉛筆や赤青鉛筆(赤と青の鉛筆が半分ずつついている鉛筆)を指定されることがあります。

持ちやすい鉛筆を子どもと一緒に考えよう!

ここまで、一年生に使いやすい鉛筆を3つの点(軸の形、濃さ、柄)からご紹介しました。

もう一度、確認しておきましょう。

  • 軸の形…三角軸もしくは六角軸
  • 濃さ…Bか2B
  • 柄…シンプルなもの

これらの点をカバーした鉛筆を、子どもの好みと照らし合わせて選んであげてください。

店頭で子どもの好きな鉛筆を買ってあげるのも良いのですが、子どもの好みに合わせると、キャラクターデザインやチャームなど、見た目重視になりがちです。

家で使う分には構いませんが、学校で使う鉛筆は、使いやすさを考えて親が準備してあげましょう。

とはいえ、親がせっかく「良かれ」と思って買った物でも、子どもが気に入らなければ意味がありません。

「三角の鉛筆はかっこよく持てるんだって」など、子どもが使ってみたいと思える言葉がけをしておくと良いでしょう。

また、前もって購入予定の鉛筆のデザインを子どもに相談しておくのも、嫌がられないコツです。

三角鉛筆や六角鉛筆のなかで、子どもが気に入りそうな鉛筆のデザインを提示してあげると、その中から選びやすくなります。

持ちやすい上に、子どもが納得するデザインの鉛筆を一緒に探してみると、楽しく準備ができます。

一緒に探して選んだ鉛筆で、正しい持ち方を身につけ、勉強がはかどると良いですね。

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