小学一年生の宿題の量が多い!先生に「減らしてほしい」と頼める?
小学一年生の宿題。「こんなに量が多いの?」「毎日親子で大変」…最近こんな声もよく聞かれるもの。
「もっと少なくならないの~?」これが本音だと思います。
ここでは、先生に宿題を減らしてもらえるよう頼んだ保護者の事例、上手な頼み方、その前に親子でぜひ試してほしいことなどをご紹介。
小学校での勤務経験があり、二児の母親でもある筆者がわかりやすくお伝えします。今の宿題をこなす工夫、先生へのお願いの仕方…何らかのヒントを得てくださいね!
まず試したい宿題の仕方
先生に宿題の量を「減らしてほしい」と頼む前に、さまざまな方法を試してみませんか?
筆者や知人の経験、ネット上の声から、試してみてほしい宿題の仕方をまとめました。
宿題を小分けにしてみる
我が家は、長女も次女もこの方法が最も合っているようです。我が子の小学校の一年生の宿題は、
- プリント2~3枚かドリル2~3ページ
- 音読
- グーパー運動20~50回+他の運動系
日にもよりますが、だいたいこんな感じ。これに長女の時は2学期から計算カードも毎日加わりました。
ちなみに土日は絵日記と読書、お手伝いが出ます。
「けっこう多い!」のが正直な感想。でもネットを見ていると、もっともっと量が多いケースもあるよう…。
また、同じ学校でも毎年同じ量、とは限りません。
- 担任の先生の方針
- 学年主任や校長先生の方針
- 保護者の意見
によって変わることもあるのです。筆者の娘の学校でも「毎日日記も出る」「オリンピック期間中の宿題はテレビでオリンピックを見るだけ」などの先生もいると聞きました。
少し話がそれてしまいましたが…。我が家は上記の宿題を、一気にやらず小分けにしています。
- 帰宅後すぐにプリントやドリル系
- お風呂に入る前にグーパー以外の運動系
- 夕食前に音読
- 寝る前にグーパー運動
週末は、土曜日に読書、日曜日に絵日記、お手伝いは臨機応変に、といった感じです。
これで生活のリズムをつくってしまうのです。
何かルールを決めてみる
我が家の「小分けにする方法」も含めてですが、ルールを決めてしまうのもよいでしょう。たとえば、
- 帰宅後すぐにやってしまう
- 帰宅後おやつを食べたらやる
- 夕食前には終わらせる
- 習い事の日は習い事から帰宅後にやる
- 金曜日は「宿題お休み」の日にする
ルールを決め、それを紙に書いて壁に貼っておくとわかりやすいです。
ルールは、途中で変えてもよいですね。お子さんの様子などを見ながら、お子さんに合うルールがみつかるとよいと思います。
我が家は前述の通り、小分けにする方法が合っていました。
- プリントやドリル系が終わらない限り遊ばない
- 音読が終わらない限り夕食にしない
- グーパー運動をしてから布団に横になる
体調不良の時には無理させず、「音読やグーパー運動をやっていないけどハンコを押してあげる」という日もありましたが…。通常はルールを徹底させていました。
友達と遊ぶ約束をしてきても、
- 宿題をすべてやってから
- 宿題の一部をやってから
- 友達と一緒に宿題をやるようにする
のいずれかを、小学一年生の時は徹底させるのもよいでしょう。
帰宅後に必ず「宿題計画を立てる」のも一つ。お子さんと話し合いながらスケジュールを書き出すことで、やるべきことがわかりやすくなります。我が家の場合ですと、
- 15:20 帰宅、手洗い
- 15:30 宿題(ひらがなプリント2枚、硬筆練習)
- 16:30 自由時間
- 17:30 運動系の宿題→お風呂
- 18:30 音読→夕食
- 20:30 グーパー運動→就寝
できれば親も一緒に
子どもにもよりますが、小学一年生で「一人で宿題」は、難しいお子さんも多いです。
- 「お母さん(お父さん)が側にいるから大丈夫」
- 「一緒にやろう」
- 「わからないところは教えるよ」
など、お子さんに寄り添う言葉がけで、安心してやる気が出る子もいます。子ども部屋に学習机があっても、「宿題はリビング」もオススメです。
筆者の長女は小学一年生の時学童保育を利用していて、プリント・ドリル系の宿題は学童でやってきていました。今思えば、正直ラクでありがたい限り…。
完璧に、でなくてよいのです。
- 同じテーブルで連絡帳や手紙類をチェックしながら
- 同じテーブルで読書や何かを書きながら
- 夕食をつくりながら声だけはかける
やる気を高める工夫をする
小学一年生の宿題。なかなかやる気になれないお子さんも多いでしょう。
- ご褒美のシール
- ゲーム感覚で親と競争
- とにかく褒める
- 指示や命令の声がけはしない
- 部屋の整理整頓をしておく
など、お子さんのやる気を高められるような工夫をしてみましょう。
小学一年生であれば、まだお気に入りのキャラクターのシールを喜ぶ子も少なくないのでは?シール台紙を用意して、宿題が終わったら貼るのもよいですね。
「お母さんは洗濯物をたたむよ!どっちが早くできるかな?」など、「競争」だと頑張れる子もいます。
小さなことでも褒める。指示や命令系の言葉はNG。これらは積極的に取り入れてほしいことです。子どものやる気を高めるヒントとして、以下の記事もお読みいただければと思います。
小学生のやる気が出る言葉!この一言で子どものスイッチON
できれば周りの親にも聞いてみる
ママ友がいなくてもOK。顔見知りのママや行事の時に会った初対面のママにでもかまいません。「宿題の量が多いな~」という気持ち、話してみませんか?
何かよい方法がみつかるかも!
「うちはこうやらせている」「うちはこうするとやる気になるみたい」。…何か目からうろこの方法が、得られるかもしれません。
場合によっては「できないのは我が子だけかも」とショックを受ける可能性もありますが、その時は気にしない気にしない。
同じように困っているかも!
同じクラスの保護者の場合、もしかしたら同じように困っているかもしれません。
ネットを見ていると、「さすがに多すぎる」という小学一年生の宿題の量もありました。クラスの半分以上の保護者が賛成していないのでは?と思うほどの量です。
後述する「先生に相談してみる」の内容にもかかわってきます。自分だけがそう思っているのか、他の保護者も同じように思うのかで、大きく変わってくるのです。
貴重な声が聞けるかも!
やはり同じクラスの保護者の場合、安心につながる声が得られるかもしれません。
たとえば「先生に話したら親身に相談にのってもらえた」とか、「やれるところまででいいみたいですよ」とか。
もちろん、そのまま鵜呑みにして自分の子どもも無理させず、ではよくないですが…。気分的に、先生に相談しやすくはなりそうです。
実際に頼んだ人、どうなった?
では筆者の周りで実際に「宿題を減らしてほしい」と頼んだ人、どうなったでしょうか?
【事例①】知人(先輩ママ)から聞いた話
3人の保護者で意見が一致。3人で「小学一年生にしては宿題の量が多すぎるのではないか」と担任の先生に話したようです。
先生は「低学年のうちから学習の習慣を身につける必要性」や「家庭学習をやる子はよいが全くやらない子もいる」などの話をした上で、毎日3枚だったプリントを1枚減らしてくださったそうです。
【事例②】友人(先輩ママ)の話
2人の保護者で学級懇談会の後「宿題の量を減らしてほしい」とお願いしたそうです。
しかし先生は「このぐらいの量は一般的」「家庭学習の習慣をつけてもらいたい」と言い切り、宿題をこなせるような工夫方法を力説。
先生の情熱に圧倒され、そのまま帰宅したそう…。しかし「どうしても難しい時はできるところまで」と言ってもらえて、少し気が楽になったそうです。
【事例③】筆者が勤務していた小学校での話
経験が浅く、おどおどしがちな担任の先生。保護者の1人に「宿題の量が多くないですか?」と言われたそうです。
しかし小学校全体の学力が年々落ちてきていて、校長先生は学力向上に力を入れている様子。宿題の量は学年主任が決めていて、クラスによるバラつきがないようにしていました。
結局「宿題の量は変えることができない」と回答したそう。その保護者の方に「先生も板挟みで大変ですね」と言われたようです…。
先生への上手な頼み方とは
自分の要望を通したい場合、何事もやり方を考える必要がありますよね。ただやみくもに「宿題を減らしてください」は得策ではありません。
努力の過程があってこそ
最近は理不尽なクレームを言う保護者も増えています。
宿題の量に不満な場合、親として努力もしないまま「何これ?多くない?先生に文句言おう」という感じです。
もちろん、そうではない親御さんも多いと思いますが、まずは
- 記事前半で述べた方法
- ネットで調べた方法
- 友人知人から聞いた方法
など、宿題を極力スムーズにこなせるよう、親子で試してみましょう。
その努力の過程があれば、先生に頼むことは「最終手段」になるはずです。
相談するスタンスがよい
筆者の経験から思います。先生に何かをお願いしたい時は、「一方的に頼む」のではなく「相談」にした方が好印象です。
好印象を与えられた方が、先生とよい関係を築きつつの「成功」にも結び付きやすくなるでしょう。
- 「宿題の量が多すぎます」
- 「宿題を減らしてください」
- 「小学一年生で、この量は無理です」
という言い方はやめた方が無難。きちんとした教育方針をお持ちの先生も多いですし、非難するような言い方では印象を悪くします。
「ご相談があるのですが」と言った上で
- 「親子共々さまざまな方法を試みてはいるのですが、宿題を毎日こなすのが大変です。何かよい方法はないかと考えております。」
- 「親としてもいろいろ工夫しておりますが、宿題をなかなかやる気になりません。宿題が終わらず寝るのも遅くなってしまう状況で、どうしたらよいものかと悩んでおります。」
などと、先生にアドバイスをいただくのです。
人間、一方的に何かを言われると気分を害しやすいですが、相談されると嬉しくなることが多いもの。「頼りにされている」と感じるからでしょう。皆さんも、そうではないでしょうか?
小学校の先生に相談や意見を言いたい場合、以下の記事も参考になります。
小学校の担任にクレームを言う時に、失敗しないための4つのこと
同じ考えの保護者と一緒に言う
前述しましたが、「小学一年生の宿題としては、どう考えても量が多すぎる」ケースも、実際にあるようです。
ネットで「小学一年生の宿題の量」を公開している親御さんの記事や、質問・相談の回答なども複数ありますよね。
「いくら何でも多すぎる!」という量の宿題が出ている場合、同じように思う親御さんが複数いるはずです。
一緒に言う親御さんの数が多ければ多いほど、減らしてもらえる可能性が高まるでしょう。学校側として、
- 1人の保護者から言われる
- クラスの中の5~10人の保護者から言われる
- クラスのほとんどの保護者から言われる
のでは、事の重大さ、対応の緊急性などが変わってくるからです。
アドバイスを実践して様子をみる
もし、先生に宿題のことを相談し、やり方などのアドバイスをいただいたら…。まずはそれを試してみましょう。
もしかしたらスムーズに宿題をこなせることに近づくかもしれませんし、残念ながら解決の兆しが見えてこないかもしれません。
しかしこのような過程を経て、「無理せずできるところまでで大丈夫ですよ」と言われるかもしれませんし、宿題の量を減らしてもらえることにつながるかもしれないのです。
乗り越えれば力がつくと信じて…
小学校の宿題は、基本的に毎日のこと。普段よくやるお子さんでも、疲れている日や体調のよくない日もあるでしょう。
「毎日毎日本当にしんどい」という場合でも、学習は積み重ねが大事。漢字、計算、音読、運動系…。何にでも言えることです。
大変ですが、お子さんの力になっていきます。先生方もおっしゃる通り、家庭学習の習慣を低学年のうちに身に着けてしまえば、後々ラクにもなるでしょう。
「大変」「しんどい」の気持ちはよくわかりますが、宿題のよい面にもしっかり目を向けていきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。