一年生で習う感じは80字!楽しく覚えるための学習法7つ


小学校一年生で習う漢字はどんなものがあるか、ご存じですか?

一年生で習う漢字表を眺めると、簡単そうに見える漢字でも、読みが難しかったり、書き順を間違えやすかったりするものが含まれます。

学年が上がると、覚える漢字の量は多くなり、6年間で合計1,006字の漢字を覚えなくてはなりません。そのため、初めの一歩が肝心です。

漢字に苦手意識を持ってしまうと、なかなか覚えられないことから、日常生活の中でたくさんの漢字と触れあう機会を持つことが大切です。

ここでは、小学校一年生で習う全80字を確認し、漢字を楽しく覚えるための学習方法7つと、やる気を続けるための方法をご紹介します。

漢字を覚える時の参考にしてみてください。

多い?少ない?小学校一年生で習う漢字はどのくらい?

小学校6年間のうちに、子どもたちは1,006字の漢字を学びます。

この1,006字を各学年に配当し、一文字ずつ習っていきます。

2020年を目処に、都道府県名に使われている20字の漢字を追加する案が出ており、合計1,026字の漢字を覚えることになります。

今のところ、小学校一年生では80字の漢字を学びます。

他の学年をみてみると、以下のようになっています。

  • 二年生…160字
  • 三年生…200字
  • 四年生…202字
  • 五年生…193字
  • 六年生…191字

こうしてみると、一年生で習う漢字の数は少ないようにみえます。

しかし、一年生は最初にひらがなやカタカナを学ぶため、漢字の学習を始める時期が他の学年よりも遅くなります。

しっかりと確実にひらがなとカタカナを身につけることで、漢字の読み書きへとステップアップしていきます。

読み方は覚えてる?小学校一年生で習う80字の漢字

一年生では、以下の漢字を習います。

イチ
イツ

ユウ
エン オウ オン
イン

ひと みぎ あめ まる-い おと
した
しも
ひと-つ さ-げる
さ-がる
くだ-る
くだ-す
くだ-さる
お-ろす
お-りる
かい ガク
キュウ
キュウ ギョク キン
コン
はな ここの たま
まな-ぶ ここの-つ やす-む
やす-まる
やす-める
クウ ゲツ
ガツ
ケン ケン コウ
コウ
そら つき いぬ いつ くち
あ-く
あ-ける
から
み-る
み-える
み-せる
いつ-つ
サン サン
シチ
やま
よん
いと あざ みみ なな
み-つ
みっ-つ
よ-つ
よっ-つ
シャ シュ ジュウ
ジッ
シュツ ジョ
ニョ
ショウ ジョウ シン
くるま とお
おんな

うえ
かみ
で-る
だ-す
ちい-さい あ-げる
のぼ-る
のぼ-せる
のぼ-す
ジン
ニン
スイ セイ
ショウ
セイ
ショウ
セイ セキ セキ セキ
ひと みず まさ き、なま あお ゆう いし あか
ただ-しい
ただ-す
い-きる
い-かす
い-ける
う-まれる
う-む
お-う
は-える
は-やす
あお-い
セン セン セン ソウ ソウ ソク ソン タイ
ダイ
かわ さき くさ あし むら おお
はや-い
はや-まる
はや-める
た-りる
た-る
た-す
ダン
ナン
チク チュウ チュウ チョウ テン デン
おとこ たけ なか むし まち あめ つち
ニチ
ジツ
ニュウ ネン ハク
ビャク
ハチ ヒャク ブン
モン
ふた
とし しろ
ふた-つ い-る
い-れる
はい-る
しろ-い や-つ
やっ-つ
ボク
モク
ホン メイ
ミョウ
モク リツ リョク
リキ
リン ロク
もと ちから はやし
た-つ
た-てる

漢字の配列は、「学習指導要領」の「学年別漢字配当表」によるものです。

音読みはカタカナ、訓読みはひらがなで表しています。ハイフン以降は送り仮名です。

特別な読みをするものは掲載していません。

大人には簡単に見えても、初めて漢字を習う一年生には難しく感じます。一つの漢字でいくつも読みがあることに驚くかもしれません。

漢字がもともと好きな子なら、自分から学年に関係なく漢字を覚えようとしますが、なかなか覚えられない子もいます。

上手に漢字を覚えるために、サポートしていきましょう。

どうやって覚えたらいい?毎日の中で楽しく覚える方法7つ

学校の授業だけでは、「この漢字、もう覚えた!」と思っていてもすぐに忘れてしまいます。

大人でも、普段使わない漢字が出てこないことがあります。

子どもは毎日新しい漢字を覚えていかなくてはいけません。家庭では、いつでもすぐに漢字を見られる環境を整えてあげましょう。

そのために、以下の7つの方法をお勧めします。

  • 方法1 漢字ポスターを貼る
  • 方法2 子供が見る文章にふりがなをつける
  • 方法3 テレビを字幕付きで観る
  • 方法4 読書時間をつくる
  • 方法5 学習プリントを習慣化する
  • 方法6 通信講座を利用する
  • 方法7 学習アプリを利用する

一つずつみていきましょう。

方法1 漢字ポスターを貼る

漢字を覚えるには、一年生で習う漢字がすべて書かれた漢字ポスターを目につく場所に貼っておきます。

お勧めの場所はリビングと学習部屋です。

リビングは家族で集まってリラックスできる場所のため、暗記するには最適です。

また、子どもが「今日はこの漢字を習ったよ」と教えてくれたり、テレビで見た漢字を探したりするのに打って付けの場所です。

学習部屋では、勉強中に分からなくなった漢字をすぐに探すことができ、勉強効率がアップします。

他にも、トイレが長い子にはトイレのドアに貼っても良いですし、お出かけ前の玄関で待つことが多い子には玄関の近くに貼っても良いでしょう。

子どもの状況に合わせて、目に付きやすい場所に貼るのがポイントです。

ここで、注意したいのは、ポスターを子どもの目の高さに合わせることです。

大人の目線に合わせても、子どもにとっては見にくく感じてしまい、ポスターの意味がありません。

小学生以下の兄弟がいると、イタズラしてしまいますが、下の子が字に興味をもつのが早くなります。

イタズラ対策には、ポスターにビニールテープを貼って保護するか、ラミネート加工するのがお勧めです。

もし、汚れてしまっても、拭くだけで綺麗になり、破ける心配がありません。

方法2 子供が見る文章は漢字にふりがなをつける

子どもに手紙を書くとき、ひらがななら全部読めるだろうと、すべてひらがなで書いていませんか?

ひらがなが読めるなら、一緒に漢字も書いてあげましょう。

少々手間になりますが、漢字にふりがなをふってあげると、どんなに難しい漢字でも子どもは読めた気分になります。

そして、何度も使っている漢字は、次第にふりがなをふらなくても読めるようになっていきます。

漢字は読み書きが大切ですが、「読む」部分がこうしたやりとりでもカバーできるのです。

手紙だけでなく、子ども専用のカレンダーに予定を書き込むときにも、この方法が有効です。

漢字にふりがなをふって予定を書いておくと、予定と一緒に漢字を毎日チェックできて、より覚えやすくなります。

方法3 テレビを字幕付きで観る

テレビを観るとき、英語で何を言っているかわからないときに、日本語字幕をつけますね。

漢字を覚えたいときは、日本語発音でも日本語字幕をつけて観てみましょう。

すると、耳で聞いた言葉が漢字で表され、自然と漢字が覚えられます。

テレビでは習っていない漢字もたくさん出てくるので、新しい漢字をどんどん覚えられます。

方法4 読書時間をつくる

毎日少しずつでも、読書の時間をとると、漢字に触れる時間が増え、覚えやすくなります。

学年にあった本の中でも、漢字にふりがなをふってある本を選ぶのがコツです。

寝る前などの空いた時間に、本を読む時間を工夫してつくってあげましょう。

方法5 学習プリントを習慣化する

学校から宿題プリントを出されている場合がありますが、まだ余力を感じるようであれば、漢字の学習プリントを家庭で習慣にしてみましょう。

1日に1~3つの漢字をプリントで学習・おさらいすることで、読み書きのなかの「書き」の力を付けることができます。

小学生向けの学習プリントを公開しているサイト『ちびむすドリル』では、2万枚以上の教材プリントを作って公開しています。

漢字一文字ずつを丁寧に学習できるプリントもあり、無料で使えるので、ぜひ活用してみて下さい。

頑張った後に、ママから大きな花マルをもらえたら、とても嬉しくなって勉強の意欲が出るはずです。

方法6 通信教材を利用する

小学生向けの通信教材では、子どもの学力アップのためにさまざまな教材が用意されています。

なかでも、『進研ゼミ小学講座』では、〈チャレンジタッチ〉というデジタル学習ができる講座があります。

国語・算数・英語と教科が分かれていますが、国語の教材では、専用のタブレットとペンを使って、漢字を実際に書いて覚えることができます。

丸つけが早く、間違えた部分がすぐに分かるので、直しやすく覚えやすいのが特徴です。

〈オリジナルスタイル〉という紙の学習がメインの教材では、「チャレンジスタートナビ」という携帯ゲーム機のような形をした特別教材とペンを使って、漢字を書く学習ができます。

どちらも遊び感覚で漢字を覚えられるので、ゲームが好きな子も夢中になってくれることでしょう。

『進研ゼミ小学講座』の料金は以下のようになっています。

【2019年4月から2教科(国語・算数)+英語を始める場合】
〈チャレンジタッチ〉…12ヶ月分一括払いで32,460円(税込)+専用タブレット(2019/4/10までに申し込みをした人は無料提供のキャンペーンをしています)
〈オリジナルスタイル〉…12ヶ月分一括払いで32,460円(税込)

毎月払いだと、月3,343円(税込)がかかりますが、12ヶ月一括払いだと、月2,705円(税込)となっていて、お得です。

方法7 学習アプリを利用する

今では、スマートフォンやタブレットでアプリをダウンロードすれば、色々なことができます。

小学生向けの漢字学習アプリを使えば、ゲーム感覚で漢字を覚えられます。

人気が高いのは『小学生手書き漢字ドリル1006』というアプリです。

小学校で習う漢字すべてを網羅しており、学年ごとに学習することができます。手書き入力で、画面に指で漢字を書き、答えボタンを押します。

書き順が表示されるので、漢字の形だけを覚えてしまっている子にもお勧めです。

広告を消したいときは360円の課金が発生しますが、それ以外は無料で使えます。

やる気をもって取り組むためにはどうしたらいい!?

勉強は、子どもの気分によって、進み具合が変わってきます。気分が乗って、意欲的に取り組んだ日はたくさんのことを学べるでしょう。

勉強を続けるためには、やる気を持ち続けることが大切です。そのために、目標を決めて取り組むとよいでしょう。

その目標として、漢字検定がお勧めです。

目標は漢字検定!合格目指して毎日コツコツ覚えよう!

漢字を覚えるためにやる気を出すには、『漢字検定(日本漢字能力検定)』を目標にしてみましょう。

文字の通り、漢字の能力を検定するもので、漢字の「読み」「書き」「理解力」を測ります。

小学校一年生レベルだと9~10級が目指しやすいです。

10級は対象漢字が80字、9級は対象漢字が240字となっています。

漢字検定で合格すると合格証書がもらえ、それまでの頑張りが評価されます。努力が形となるので、やる気が続き、さらに上を目指しやすくなります。

小学生では、学校や塾などの団体受験(10名以上)ができます。学校から漢字検定の通知が来たら、子どもに聞いて挑戦させてみましょう。

見ることが大事!漢字に触れる機会を増やそう!

最近では、大人でも「字を書く」ことが減っています。

IT機器の発達で、字を書かなくても人とコミュニケーションが取れるようになりました。

そんな大人の様子から、子どもも普段の生活で漢字を使う機会があまりありません。

「まだ読めないだろうから」と言って、子どもに漢字と触れあう機会を無くしてしまっては、漢字に興味を持つ機会も少なくなってしまいます。

ちょっと難しい漢字でも、じっと眺めてみると簡単な漢字の組み合わせでできていることに気がつきます。

こうした気づきを、子ども自身がたくさんの漢字と触れて得ることが大切です。

読書の習慣や漢字検定合格への勉強は、たくさんの漢字と触れあえる絶好の機会です。

毎日の生活の中で、漢字に触れる機会を増やすことが漢字習得の近道なのです。

身近に子どもの様子を見られる親は、適した時期(漢字に興味を持った時)に子どもにそうした機会を与えてあげましょう。

最初が肝心!一年生で習う漢字は楽しく身につけよう!

一年生で習う漢字と覚え方をご紹介しましたが、いかがでしたか?

一年生に限らず、子どもは楽しいことだと自分からやりたがります。反対に、嫌なことは何を言われても、やる気がおこりません。

そのため、初めて漢字を覚える時は、楽しめる工夫を考えてあげましょう。

たとえば、家の中にある家具に、家具の名前を書いた漢字(ゴミ箱、机など)を貼っておくのも面白いですよ。

もし、全く覚えられなくても、子どものペースがあります。

うまくいかないとき、辛く心に刺さる言葉を投げかけないように気をつけましょう。

「なんで覚えられないの?」

「もっと頑張って」

といった親の言葉がプレッシャーに感じてしまい、漢字を学ぶ意欲がなくなってしまうこともあります。

子どもが覚えたいという意欲を持っているときに、ゲーム感覚で楽しく覚えられるように、サポートしてあげましょう。

いつの間にかたくさんの漢字を覚えて、ママに問題を出してくるかもしれません。

一年生は楽しさがやる気につながります。

一緒に楽しく漢字を覚えていきましょう。

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る