小学校で使うノートは何がある?適したノート選びと指導法


「どんなノートを用意したら良いのかわからない」

「家では何か教えた方が良いの?」

小学校を入学して初めてノートを使うようになると、こうした疑問が浮かびます。

小学校では1~6年生の間にマス目のノートを使う時期と、罫線のノートを使う時期があります。

低学年では、文字の形をしっかりと書けるように、マス目のノートを使うことが多く、高学年では、たくさんの文字数を書けるように、罫線のノートを使うことが多くなります。

ここでは、小学校6年間で使うノートの規格を教科・学年別にご紹介します。

また、子どもにとって使いやすいノートの選び方や、おうちでのノート指導の仕方についてご紹介します。

ぜひ参考にしてみて下さい。

大きさはどのくらい?小学校で使う学習ノートのサイズとは

子どもが使うノートの大きさはどのくらいなのでしょう。

市販されているノートのサイズには、A判とB判があります。

A判は国際的に使われているサイズで、B判は日本独自のサイズです。

小学校で使われるノートの規格はB5サイズが多く、ランドセルもそれに合わせて作られていました。

今では一回り大きいA4サイズが入るランドセルが多く出ていますね。

それでも、小学校で使われるノートはB5が主流です。

学年別にノートの規格をみていきましょう。

【1~6学年・教科別】小学校の授業で使うノートの規格

小学校ではどんなノートを使っているのでしょうか?

新学期が始まる前にノートの規格について連絡がある学校があれば、サイズ変更の1~2週間前に連絡がある学校もあります。

子どもの学習の様子や、授業内容によって規格変更の時期がずれることもあります。

そのため、最初に準備してほしいと言われていた規格のノートを大量に購入していると、途中から規格変更の連絡がきて、残りのノートは使わずじまい…ということもあります。

ここで、小学校で使う授業ノートの規格を学年ごとにみて、だいたいの振れ幅を把握しておきましょう。

学年別の規格は目安ですので、必ずしも学年に合わせた規格にしなくてはいけないということではありません。

各教科、マスの数が少ないものから順に載せています。

マスの数が多くなるほど、字の大きさが小さくなっていくので、上手に文字を書けるようになったら、次の段階の(マスの数が多い)ノートを指定される可能性があります。

まとめ買いをする前に、使う予定のノートの規格を確認しておきましょう。

規格の多い「国語」、「算数」、「漢字練習」のノートに重点をおいてご紹介します。

学習帳のメーカーで人気の高いジャポニカ学習帳を例にみていきましょう。(表記のないものはすべてB5判です)

1年生が使うノート規格

1年生が使いやすいノートは「こくご」だと5つありますが、子ども達の字の習熟度や使いやすさに合わせて、学校から指定されることがあります。

たとえば、一学期は8マス(JL-8-1こくご)を使い、二学期から10マス(JL-8こくご)を使うなど、段階を踏んで小さなマスに字を書けるようにしていきます。

そのため、時期に合った規格のノートを準備しておく必要があります。

【こくご】
・JL-8-4こくご…6マス×4行(十字リーダー入り)
・JL-8-1こくご…8マス×6行(十字リーダー入り)
・JL-8こくご…10マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-9こくご…12マス×8行(十字リーダー入り)
・JL-9-1こくご…12マス×8行

【さんすう】
・JL-1さんすう…6マス×10行(十字リーダー入り)
・JL-1-2さんすう…7マス×12行(十字リーダー入り)
・JL-2-1さんすう…14マス×10行
・JL-2さんすう…17マス×12行
・JL-2-2さんすう…17マス×13行

【かんじれんしゅう】
・JL-48かんじれんしゅう…10マス×5行(十字リーダー入り)
・JL-49かんじれんしゅう…12マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-49-1かんじれんしゅう…13マス×7行(十字リーダー入り)

こくご、さんすう、かんじれんしゅうのノートについている「十字リーダー」とは、マス目の中に十字の薄い線が入っていることを指します。

初めて文字を書く子でも、マスをさらに細かく分けて書くことができ、「っ」や「ゃ」などの小さい文字を書く位置がわかりやすいのが特徴です。

2年生が使うノート規格

2年生になると、国語では1年生のときよりも字を小さく書ける18マスのノートが加わります。

また、算数ではマス目が無く、罫線が引かれたノートを使う所もあります。

【こくご】
・JL-8こくご…10マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-9こくご…12マス×8行(十字リーダー入り)
・JL-9-1こくご…12マス×8行
・JL-10こくご…15マス×10行(十字リーダー入り)
・JL-10-1こくご…15マス×10行
・JL-10-2こくご…18マス×12行

【さんすう】
・JL-1-2さんすう…7マス×12行(十字リーダー入り)
・JL-2-1さんすう…14マス×10行
・JL-2さんすう…17マス×12行
・JL-2-2さんすう…17マス×13行
・JL-4さんすう…12㎜横罫 17行(縦中心に罫線入り)

【かんじれんしゅう】
・JL-48かんじれんしゅう…10マス×5行(十字リーダー入り)
・JL-49かんじれんしゅう…12マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-49-1かんじれんしゅう…13マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-50かんじれんしゅう…13マス×8行(日付欄つき)
・JL-50-1かんじれんしゅう…13マス×8行

まだまだ、字形を確認しやすいよう十字リーダー入りのノートが多くみられます。

3年生が使うノート規格

3年生になると、マスがなくても上手に字を書けるようになり、横罫や縦罫のみのノートが加わります。

【こくご】
・JL-9こくご…12マス×8行(十字リーダー入り)
・JL-9-1こくご…12マス×8行
・JL-10こくご…15マス×10行(十字リーダー入り)
・JL-10-1こくご…15マス×10行
・JL-10-2こくご…18マス×12行
・JL-11国語…12㎜縦罫 12行(縦リーダー入り)
・JL-11-1国語…12㎜縦罫 12行

【さんすう】
・JL-2-1さんすう…14マス×10行
・JL-2さんすう…17マス×12行
・JL-2-2さんすう…17マス×13行
・JL-4さんすう…12㎜横罫 17行(縦中心に罫線入り)
・JL-5算数…10㎜横罫 22行

【かんじれんしゅう】
・JL-48かんじれんしゅう…10マス×5行(十字リーダー入り)
・JL-49かんじれんしゅう…12マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-49-1かんじれんしゅう…13マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-50かんじれんしゅう…13マス×8行(日付欄つき)
・JL-50-1かんじれんしゅう…13マス×8行
・JL-50-2漢字練習帳…15マス×8行
・JL-51漢字練習帳…15マス×10行

ノートの表紙が漢字で書かれているものが加わり、少しお兄さんお姉さんになった気持ちになります。

4年生が使うノート規格

4年生では、ノートに書く文字数が多くなり、小さい文字を上手に書くようになります。

国語では10㎜縦罫のノートが加わり、算数では8㎜横罫のノートが加わります。

【こくご】
・JL-10こくご…15マス×10行(十字リーダー入り)
・JL-10-1こくご…15マス×10行
・JL-10-2こくご…18マス×12行
・JL-11国語…12㎜縦罫 12行(縦リーダー入り)
・JL-11-1国語…12㎜縦罫 12行
・JL-13国語…10㎜縦罫 15行
・JL-13-1国語…10㎜縦罫 15行

【さんすう】
・JL-2さんすう…17マス×12行
・JL-2-2さんすう…17マス×13行
・JL-4さんすう…12㎜横罫 17行(縦中心に罫線入り)
・JL-5算数…10㎜横罫 22行
・JL-7算数…8㎜横罫 27行

【かんじれんしゅう】
・JL-49かんじれんしゅう…12マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-49-1かんじれんしゅう…13マス×7行(十字リーダー入り)
・JL-50かんじれんしゅう…13マス×8行(日付欄つき)
・JL-50-1かんじれんしゅう…13マス×8行
・JL-50-2漢字練習帳…15マス×8行
・JL-51漢字練習帳…15マス×10行
・JL-52-1漢字練習帳…20マス×10行

4年生では、十字リーダー入りのノートが少なくなります。

5年生が使うノート規格

5年生では、横罫や縦罫のノートが多くなります。

マスがなくても、自分で書き方を工夫してノートを書くことができるようになります。

【こくご】
・JL-10-2こくご…18マス×12行
・JL-11国語…12㎜縦罫 12行(縦リーダー入り)
・JL-11-1国語…12㎜縦罫 12行
・JL-13国語…10㎜縦罫 15行
・JL-13-1国語…10㎜縦罫 15行
・JL-14国語…9㎜縦罫 17行

【さんすう】
・JL-5算数…10㎜横罫 22行
・JL-7算数…8㎜横罫 27行

【かんじれんしゅう】
・JL-50かんじれんしゅう…13マス×8行(日付欄つき)
・JL-50-1かんじれんしゅう…13マス×8行
・JL-50-2漢字練習帳…15マス×8行
・JL-51漢字練習帳…15マス×10行
・JL-52-1漢字練習帳…20マス×10行

ノートの選択範囲が狭まりますが、子どもによっては大きなマスではないと書けない子もいるので、子どもに合わせて選択肢を広げてあげてください。

6年生が使うノート規格

6年生の国語と算数のノートには、マス目はありません。8~10㎜の間で上手に文字を書くようになります。

【こくご】
・JL-13国語…10㎜縦罫 15行
・JL-13-1国語…10㎜縦罫 15行
・JL-14国語…9㎜縦罫 17行

【さんすう】
・JL-5算数…10㎜横罫 22行
・JL-7算数…8㎜横罫 27行

【かんじれんしゅう】
・JL-50-2漢字練習帳…15マス×8行
・JL-51漢字練習帳…15マス×10行
・JL-52-1漢字練習帳…20マス×10行

国語、算数、漢字練習のノートは、規格が多く必要なノートをしっかりと確認しておくことが大切です。

3年生からは、理科や社会のノートが登場します。それぞれの規格をみていきましょう。

理科と社会は、3~6年生でそれぞれ2種類のノート規格があります。

【理科】
・JL-16理科…22マス×15行
・JL-17-1理科…22マス×15行(5㎜リーダー罫入り)

【社会】
・JL-23社会…22マス×15行
・JL-24社会…22マス×15行(5㎜リーダー罫入り)

作文帳と自由帳も、1~6年生でそれぞれ適したノート規格があります。

【作文帳】
・JL-40さくぶんちょう…15マス×8行 《1~3年生向き》
・JL-41作文帳…18マス×9行 《3~4年生向き》
・JL-42作文帳…20マス×10行 《4~6年生向き》

【自由帳】
・JL-72じゆうちょう…白無地 《1~2年生向き》
・JL-71自由帳…白無地 《3~6年生向き》

このように、教科によってノートの規格にはさまざまなものがあります。

年間を通して、使う予定のノート規格を教えてくれる学校もあれば、1ヶ月前くらいに規格変更の連絡をくれる学校もあります。

ノートを購入するときは、一度担任の先生に確認してから購入すると間違いありません。

しまった!ノートが無くなったときに役立つ「ダウンロード」

「ノートが無くなったけれど、買いに行けない!」

「あと少しで、規格変更だから新しいノートを買いたくない」

こんな時に役立つのが、ノート用紙のダウンロードです。

『ちびむすドリル小学生』では、無料でノート用紙のダウンロードができます。

国語のマス目入りノート用紙や、算数ノート、漢字練習ノートなど、さまざまな型のノート用紙がダウンロードでき、子どもが「もうノート無くなったよ」という時でも、すぐに対応できます。

家庭学習用紙としても活用しやすいので、何枚か印刷しておくと便利です。

子どもが使いやすいノートを選んで効果的に勉強しよう!

学校から指定の規格がある場合は、それに従うのが基本です。

全員が同じマス目のノートを使っていると、書き取りの指示がしやすく、全員が同じ指示で通ります。

もし、子どもが明らかにマス目からはみ出して文字を書いているなら、マス目の中に上手に書けるようにアドバイスしてあげましょう。

それでも改善されなければ、大きめのマス目のノートに変更していいか、担任の先生に伝えた上で、子どもが使いやすいノートを使わせると良いでしょう。

上手に書けない…というだけで、授業が嫌になってしまう子もいます。

いったん、大きめのマス目のノートにしてから、スムーズに書けるようになったころ、通常の規格のノートに変更すれば、子ども自身でも書くことが上達していると感じられます。

ノートひとつで子どもの気分が変わることもあるので、子どもが好きなキャラクターのノートを選んであげるとやる気アップにつながります。

パパやママがおうちでできること 小学生のノート指導の仕方

子どものノートをチェックしたことはありますか?

定期的にチェックしておけば、ノートが足りなくなるときに次のノートを買っておいて、すぐに対応することができます。

また、ノートチェックの利点として、子どものノートのとり方がうかがえます。

丁寧に書いている子、走り書きをしている子、何を書いているのか分からない子…。

ノートを見てみると、その時の授業を聞いている様子が想像できます。

低学年のうちは、「字を書く練習」をすることも目的なので、うまく字が書けていなくても大丈夫ですが、以下のことに気をつけるよう、声かけをしてあげると良いでしょう。

  • 丁寧に字をかくこと
  • マス目(罫線)からはみ出さないこと

この2つを守っていけば、高学年になってテスト前にノートを見返すようになっても、「汚すぎてノートが読めない…」なんてことになりません。

ノートを使い始めた時期に、2つの点を注意してみてあげると、大きくなってから注意しなくても、それが習慣になって続きます。

子どもの使いやすいノート選びと親のノートチェックが、スムーズな学習につながります。

学習用具の定期的なチェックと一緒に、ノートチェックをしていきましょう。

小学校6年間のノートとの付き合い方 書くことを楽しめるように

小学校のノートについてお伝えしましたが、いかがでしたか?

ここで取り上げたことをまとめてみましょう。

  • 小学校のノートサイズはB5判
  • 授業ノートは大量にまとめ買いしない
  • どのノートがよいかわからない時は、担任の先生に確認する
  • ノート用紙のダウンロードで急場をしのぐ
  • 使ってみてうまく書けないときは、大きめのマス目のノートに変更を検討する
  • 定期的にノートチェックをする=「丁寧に書くこと」と「マス目(罫線)からはみ出さないこと」を伝える

小学校で使われるノートサイズはB5判でも、たくさんの種類のノートがあることがわかりました。

小学校のノートを用意するときは、指定された規格のノートを確認してから準備するようにし、規格変更の範囲を知っておくと良いでしょう。

そして、定期的にノートチェックをして、子どものノートのとり方を知っておきましょう。

ノートチェックは、買い換え時期を知るきっかけにもなるのでおすすめです。

子どもに了解を得て、ノートを見せてもらったら、上手に書けている所をたくさん褒めてあげましょう。

頑張って綺麗に書けた文字が褒められると、子どもは嬉しいはずです。

もっと上手に書きたい、書くことが楽しい、と思えるようにノートと付き合っていけると良いですね。

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