使い勝手よし!子どものランドセル置き場は玄関で決まり!
「ランドセル、片付けなさい!」
毎日こんな声かけをして、疲れてはいませんか?
子どもの「ランドセルを早くおろしたい」気持ちと、ママの「決めた場所に片付けてほしい」という思いのせめぎ合いで、親子の雰囲気が悪くなってしまうことがあります。
これが、学校のある日は毎日続くとなると、親子でストレスがたまってしまいます。
険悪な雰囲気に発展させないためにも、子どもが使いやすいランドセルの収納場所を決めてあげることが大切です。
ここでは、移動ステップの少ない玄関収納を取り上げ、ランドセルを玄関に置いた場合のメリットやデメリットをそれぞれご紹介します。
また、ランドセルを玄関に置いても馴染む収納アイテムをご紹介します。
Contents
ランドセル置き場はどこがいい?生活動線で決める収納場所
最初は置き場所を決めていたのに、いつのまにかいろんな所に放り投げられているランドセル。
学習机を購入している場合、机の脇にあるランドセルフックや、椅子の下にある収納スペースを使うということがあります。
しかし、どちらも上げ下ろしや取り出しの手間がかかって、次第に使わなくなることも多くあります。
子ども部屋や学習机がどの部屋にあるかによって、ランドセルを移動する手間が変わります。
例えば、1階はリビングで2階の子ども部屋に学習机がある場合、ランドセルを定位置(フックや椅子の下)に収納しようとすると、大変な手間がかかります。
子どもの動きのイメージを見ていくと、ランドセルに関わる一日の流れが見えてきます。
使いやすさで決まる!「子どもの動き」と「収納場所」の関係
子どもの動きのイメージから、ランドセルに関わる一日の流れを見ていきましょう。
生活の動きや、移動するときの工程を一つのステップとして、番号順に進みます。
1 起床…朝の支度や朝食(1階)
2 登校前…ランドセルを持ってくる(2階)
3 登校…背負って学校へ行く
4 帰宅後…手洗いやうがいを済ませる(1階)
5 ランドセルを指定の場所に運ぶ(2階)
6 宿題…子ども部屋で行う(2階)
7 時間割を揃える…明日使う教科書類を入れる(2階)
8 夕食、お風呂(1階)
9 就寝…子ども部屋(2階)、もしくは寝室(1階)
動きのイメージをみて分かるとおり、登校前と帰宅時にランドセルをいちいち指定の場所に運ばなくてはいけないので、大変です。
これを学校のある日にずっと繰り返すのは、苦痛になってしまいます。
指定の場所があるのに、ランドセルが別の場所に転がっていたら、親もイラッとしてしまいますね。
そこで、ランドセルの置き場を玄関にしてみると、どうでしょう。ランドセルの置き場所による苦痛やイライラが解消します。
ランドセルメーカーで有名なセイバンでは、ランドセルの収納場所についてアンケート調査を行いました。
それによると、複数回答で以下の結果が得られました。
●床…45名
●ランドセル用に作った収納スペース…42名
●学習机側面についているフック…32名
●ランドセルラック…10名
●学習机の上…10名
●学習椅子の下の収納スペース…6名
●学習椅子の背もたれ…2名
多く上がった回答から分かることは、「床」や「ランドセル用に作った収納スペース」に置くことが、子どもにとって一番使いやすいということです。
学習机についているフックや学習椅子の下の収納に置き場所が定着しなくなるのも、頷けますね。
そこで、帰ってきてすぐにランドセルを置ける玄関はとても置きやすい収納場所なのです。
では、置き場所を玄関にするとどんなメリットとデメリットがあるのか、みていきましょう。
ランドセル置き場を玄関にしたら実感するメリットデメリット
重いランドセルは、帰宅したらすぐに降ろしたいのが子どもの心。
いちいち移動しなくても良いのは大きなメリットですね。ほかにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
玄関にランドセルを収納する4つのメリット
収納場所を玄関にすると、以下の4つのメリットが実感できます。
- 朝、学校に行くとき、ランドセルをすぐに背負える
- ランドセルを忘れにくい
- 帰宅してすぐランドセルを置ける
- ストレスが少ない
それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。
【朝、学校に行くとき、ランドセルをすぐに背負える】
玄関をランドセルの定位置にすることで、朝の忙しい時間が短縮されるメリットがあります。
朝の準備として、いちいちランドセルを取りに部屋に行かなくても、上着を着て靴を履いてからサッと背負って登校することができます。
【ランドセルを忘れにくい】
ちょっとビックリしてしまうメリットですが、大切なことです。
朝の支度に追われて「早く学校に行かなきゃ!」と考えている子や、まだ頭が働かずにぼんやりしている子は、たまにランドセルを忘れて学校に行こうとします。
通学途中で気づけば良いのですが、学校に着いてランドセルをおろそうとするまで、全く気がつかないこともあります。
もし、朝の支度の段階でランドセルを忘れるような素振りがみられたら、玄関にランドセルを置くと忘れにくくなります。
車通学の子どもで、先に子どもが車に乗って、学校に着くまでランドセルが無いことに気づかなかった親子の話があります。
ランドセル置き場を玄関にしていると、見送る側もランドセルの存在を確認しやすく、忘れにくいメリットがあります。
【帰宅してすぐランドセルを置ける】
教科書がぎっしり詰まったランドセルは、かなりの重量があります。
小学3年生になると、理科や社会などの科目が増えると同時に、教科書やノートの数も増えます。
当然、そのぶんランドセルは重くなります。
家と学校の距離が遠いと、早くランドセルをおろしたいですね。
そんなとき、玄関をランドセル置き場にしていると、帰ってきてからすぐにランドセルを置けるので快適です。
ランドセルを置いて、うがいや手洗いをしたら、のんびりと自分の時間を過ごせます。
【ストレスが少ない】
玄関をランドセル置き場にしていると、他の場所に放り投げる心配が無くなります。
そのため、散らかることが原因の言い争いなど、親子でストレスを抱えることが無くなります。子どもは叱られなくなり、親は叱らずにすみます。
このように、玄関にランドセル置き場を作るメリットはたくさんあります。
それでは、次にデメリットをみていきましょう。
玄関にランドセルを収納する2つのデメリット
収納場所を玄関にすると、以下の2つのデメリットがあります。
- 玄関がせまくなる、マンションやアパートの玄関で置き場がない
- インテリアの邪魔になる
それぞれ、詳しくみていきましょう。
【玄関がせまくなる】
マンションやアパートで、あまり広さのない玄関だと、ランドセルを置くだけで狭くなってしまいます。
それでもランドセル置き場を作る場合は、小学校の間だけと割り切るか、収納アイテムを工夫して置くなど、さまざまな方向から考えてみましょう。
【インテリアの邪魔になる】
インテリアにこだわりのあるご家庭や、玄関には何も置きたくないご家庭にとって、ランドセルが玄関にあると、邪魔に感じてしまいます。
いまでは、おしゃれな収納アイテムがたくさん出ているので、自分の家に合うモノを探してみるのも面白いですよ。
ここまで、4つのメリットと2つのデメリットが挙げられました。
どこをランドセルの置き場所にするかは、子どもの使いやすさをよく考えて決めましょう。
玄関が狭くてどうしても置けない場合は、子どもの生活動線(生活上、よく通る道筋)の中でランドセルを置いても支障のない場所を決めると良いでしょう。
ムダな動きが減少!ランドセルを玄関に置いた動きのイメージ
玄関にランドセルを置くと、指定の場所に移動する手間が省けます。
初めにお伝えしたときと同様、生活の動きや、移動するときの工程を一つのステップとして、番号順にみていきましょう。
1 起床…朝の支度や朝食(1階)
2 登校…玄関にあるランドセルを持って行く
3 帰宅後…(玄関にランドセルを置いて)手洗いやうがいを済ませる(1階)
4 宿題…子ども部屋で行う(2階)
5 時間割を揃える…明日使う教科書類を揃える(2階)
6 時間割を入れる…玄関にあるランドセルに入れる(1階)
7 夕食、お風呂(1階)
8 就寝…子ども部屋(2階)、もしくは寝室(1階)
このように、「登校前にランドセルを2階から持ってくる」工程と「帰宅後にランドセルを指定の場所に運ぶ」工程が省かれ、動きが少なくなりました。
ただし、時間割を確かめて、明日使うランドセルの中身を1階の玄関まで持ってくる工程(工程6)が加わります。
毎日重いランドセルを2階に運ぶか、明日使う教科書類だけを運ぶかが選択の分かれ目でです。
宿題をする場所に「明日の持ち物」となる教科書類が揃っていると、移動が増えなくて楽ちんです。
玄関にランドセルを置いた場合のイメージが付いたでしょうか。ムダな動きを省いて、時間の節約にもなるので、試してみて下さい。
それでは、次におしゃれにランドセルを収納できるアイテムをご紹介します。
見えても大丈夫!玄関置きでもおしゃれな収納アイテム3選
玄関にランドセルがあると、「家のイメージが変わってしまう」と思いがちです。
たしかに、玄関にただ置かれていたのでは、そう感じても無理はありません。
しかし、便利なアイテムを使うと、おしゃれに見えてしまうから不思議です。
ここで、3つの収納アイテムをご紹介します。
【山崎実業 ランドセルスタンド】
組立式のランドセルスタンドです。
子どもが扱いやすい高さのスタンドなので、ランドセルを掛けたまま教科書類の出し入れができます。
上部のハンドルにはランドセルが掛けられ、枝分かれした4つの小枝部にはリコーダーや給食袋などの細かいものを掛けておくことができます。
おしゃれな「見せる収納」として、玄関に置いておくと玄関周りがスッキリとします。
サイズ:幅28㎝×奥行28㎝×高さ100㎝
カラー:ホワイト、ブラック
耐荷重:上部ハンドル…10㎏、小枝部…2㎏
付属品:六角レンチ
【IKEA RASKOG(ロースコグ)キッチンワゴン】
キッチン用のスチール製ワゴンですが、シンプルな作りと幅広の収納スペースが玄関用のランドセル収納にピッタリです。
組立式で、中段のシェルフは位置調整ができるので、荷物にあわせて使いやすくなっています。
また、キャスター付きなので、急な来客でランドセル収納を見られたくない場合でも、サッと移動することができます。
サイズ:幅35㎝×奥行45㎝×高さ78㎝
カラー:ターコイズ、ホワイト、ベージュ、イエロー、ダークブルー、ライトグリーン
【ニトリ バスケット コルダ(レギュラー)】
床に直置きしてしまうと、部屋の雰囲気を壊してしまうことがあります。
でも、ラックやスタンドなどかさばるモノは置きたくない…という方には、「バスケット収納」がおすすめです。
床置きと同様、ランドセルを置くだけで収納が完了します。
カラーボックスや収納ボックスなどのように、形を整えて入れる必要がないので、面倒くさがりの子でも大丈夫です。
こちらのバスケットは、単品での使用はもちろんのこと、42㎝幅のカラーボックスに収まるサイズなので、のちのちカラーボックスを購入して組み合わせて使うことができます。
サイズ:幅38㎝×奥行26㎝×高さ24㎝
カラー:ナチュラル
他にも、ランドセルの収納アイテムは色々なものがあります。
家の雰囲気に合わせて、楽しくランドセル置き場を飾ってみてください。
子どもの「やりやすさ」を重視!親子で過ごしやすい毎日に
いつのまにかさまよっているランドセルには、定位置を決めることが大切です。
毎日収納できる定位置を決めるためには、子どもの生活動線上にランドセル置き場を作ることが重要です。
また、子どもの動きをよく観察して、少ないステップで収納できるようにすると、子ども自身で収納する習慣が長く身につきます。
ランドセルの定位置が2階にある場合と、玄関にある場合の子どもの動きを、もう一度見比べてみましょう。
1 起床…朝の支度や朝食(1階)
2 登校前…ランドセルを持ってくる(2階)
3 登校…背負って学校へ行く
4 帰宅後…手洗いやうがいを済ませる(1階)
5 ランドセルを指定の場所に運ぶ(2階)
6 宿題…子ども部屋で行う(2階)
7 時間割を揃える…明日使う教科書類を入れる(2階)
8 夕食、お風呂(1階)
9 就寝…子ども部屋(2階)、もしくは寝室(1階)
【玄関にランドセルを置いた場合の動き】
1 起床…朝の支度や朝食(1階)
2 登校…玄関にあるランドセルを持って行く
3 帰宅後…(玄関にランドセルを置いて)手洗いやうがいを済ませる(1階)
4 宿題…子ども部屋で行う(2階)
5 時間割を揃える…明日使う教科書類を揃える(2階)
6 時間割を入れる…玄関にあるランドセルに入れる(1階)
7 夕食、お風呂(1階)
8 就寝…子ども部屋(2階)、もしくは寝室(1階)
こうしてみると、玄関にランドセルを置いた場合の動きがとてもシンプルであることがわかります。このシンプルさが習慣づけには大切です。
面倒なことは、大人でも長続きさせるのが大変ですね。
ランドセルの散らかりで毎日親子げんかしてしまうようなら、玄関にランドセル置き場を設置して、しばらく様子をみてください。
初めのうちは直置きでも良いことにして、子ども自身がやりやすいと感じていたら、収納場所を固定しましょう。
玄関のインテリアを邪魔しないために、今回ご紹介した収納アイテムを取り入れると、ランドセルを収納しながらおしゃれにまとまります。
ランドセルを卒業したら、他の収納にも使えるのでオススメです。
6年間という長い期間付き合っていくランドセル。ストレスのない置き場所を考えて、おしゃれに収納してみて下さいね。