入学後の生活はどう変わる?小学校一年生のはじめての時間割
「園と比べて何が変わるのかピンとこない…」
小学校入学を控えていても、具体的な準備ができていないとソワソワしてしまいますね。
園生活と学校生活では、一日の流れが違います。
9時ごろにお迎えのバスが来ていた園生活の頃とは打って変わって、学校では朝学習や授業の始まる8時~8時半ごろには着席しなくてはなりません。
また、園でお散歩やお昼寝をしていた子も、小学校では座学で授業を受ける時間が増えてきます。
そう考えると、園と学校との違いが少しずつ見えてきます。
ここでは、小学校の時間割を具体的に取り上げ、一日をどう過ごしているのか詳しくご紹介します。
入園前にできる準備についても触れているので、参考にしてみて下さい。
Contents
小学校一年生の時間割はどうなっているの?一週間の授業内容
新一年生になると、幼稚園や保育園での生活とは変わり、学校生活が始まります。
子どもがしっかりと勉強できるのか、時間をきっちり守ることができるのか、色々と不安になってしまいますね。
そんな不安を少しでも和らげるために、一年生の時間割の内容はどうなっているのか、確認してみましょう。
以下の時間割は、子どもが通っている公立小学校の入学式後の時間割です。
入学式が金曜日にあり、授業が月曜日から始まりました。
1 月曜日…生活、国語、学活 【給食なし】
2 火曜日…国語、算数、生活 【給食なし】
3 水曜日…国語、図工、図工 【給食なし】
4 木曜日…国語、算数、体育、学活(給食について) 【給食あり】
5 金曜日…国語、行事(二計測)、音楽、道徳 【給食あり】
6 土曜日…生活、国語、PTA総会&懇談会 【給食なし】
初めの3日までは給食の無い3時間授業で、下校時刻は11時半ごろでした。初めのうちは、幼稚園や保育園よりも帰ってくる時間が早いですね。
4日目からいよいよ給食が始まり、授業時数が4時間になりました。このときの下校時刻は12時40分ころでした。
土曜日は2時間授業で2時間目に参観授業が設定されていました。
そして、3時間目に保護者が集まるPTA総会と懇談会が開かれました。
PTA総会と懇談会の間の子どもの過ごし方については、学校から特に連絡が無かったので、子どもをどうしたらよいのか悩んでいるママが多くいました。
子どもが通う学校では、PTA総会と懇談会には、子ども達は入れないことになっていたので、図書コーナーで本を読んで待っている子や、家の鍵を持って先に帰る子、兄弟と一緒に校庭で遊んで待っている子など、様々でした。
時間割に関しては、学校によって多少違いはありますが、だいたいこのような時間割で子ども達は学校生活に慣れていきます。
次に、もう少し詳しくタイムスケジュールに沿ってみていきましょう。
学校生活の流れを知ろう!新一年生のタイムスケジュール
子どもが通う小学校では、A~Eまでのタイムスケジュールがあり、行事や委員会のある日にちごとに細かく設定されています。
通常のタイムスケジュールAを例としてご紹介します。
登校時間 7:30~8:10
朝読書、朝学習 8:20~8:30
朝の会 8:30~8:40
1時間目 8:40~9:25
2時間目 9:30~10:15
中休み 10:15~10:35
3時間目 10:35~11:20
4時間目 11:25~12:10
給食時間 12:10~12:55
掃除の時間 13:00~13:15
昼休み 13:15~13:35
5時間目 13:35~14:20
帰りの会 14:20~14:30
下校時刻 14:35
こうしてみると、一日の流れがわかりやすいですね。具体的にどう過ごしているのか、以下の6つの項目に分けてご紹介していきます。
- 過ごし方1 起床時間
- 過ごし方2 登校時間
- 過ごし方3 授業時間
- 過ごし方4 休み時間
- 過ごし方5 給食時間
- 過ごし方6 下校
過ごし方1 「起床時間」が早くなって大丈夫?
8時40分からの授業が始まる前に、朝学習や朝の会があるので、早めに学校に着いて授業の準備をしておかなくてはいけません。
そのため、学校までどのくらいかかるかを計算して、少し早めに到着するようにしなくてはいけません。
そうすると、8時に到着したい場合は、学校まで徒歩30分かかる距離なら7時半前には家を出るという流れになります。
7時半までに食事や歯磨き、着替えなどのすべての準備を、余裕を持って終えておくには、起床後1時間は必要です。
6時~6時半を目安に起床することになります。
ベネッセ教育総合研究所の子どもの生活実態を調査したデータ(2009年)によると、小学生3,561名の起床時間は6時~6時半が最も多くなっていました。
【小学生の起床時間】
- 6時より前…9.5%
- 6時~6時半ごろ…60.6%
- 7時ごろ~7時半ごろ…28.4%
- 8時ごろ~8時より後…0.9%
- 無回答・不明点0.6%
起床時間が早くても、前の日に早めに就寝していれば問題ありません。
小学校に入ったばかりの一年生は、夜は疲れてぐっすり眠ってしまう子が多いものです。
自然と早寝早起きの習慣が身につくように、サポートしてあげましょう。
過ごし方2 「登校時間」に間に合うように行ける?
新一年生が一人で学校に向かうのを見送るのは心配ですね。
登校時間には、車どおりの多い交差点に「みどりのおばさん」と言われて親しまれている学童擁護員の方が見守っていることがあります。
学童擁護員の方は、通学路で子ども達の安全を確保してくれています。
登校時と下校時に同じ人が立っていることが多いので、顔見知りになっておくと子どもの色々な情報を聞けて安心です。
過ごし方3 「授業時間」に集中して聞いていられる?
授業時間は1コマ45分に設定されています。
4時間授業と聞くと、先生の話をしっかりと聞いていられるのか心配になってしまいますね。
しかし、授業内容をみて分かるとおり、座学ばかりではありません。
図工で作品を作ったり、体育で体を動かしたりと、幼稚園や保育園でもやってきた内容が授業として行われます。
国語や算数も、初めから数字やひらがな、カタカナを書いて学習するのではなく、自己紹介や学校紹介を兼ねながら楽しく進んでいくので、それほど心配要りません。
もっとも、授業が進んでいくにつれて座学は多くなりますが、その中で子ども達は集中力と忍耐力を養っていきます。
少しずつステップアップしていく中で、しっかりと授業を聞けるようになれば大丈夫です。
過ごし方4 「休み時間」は何をして遊んでいるの?
授業と授業の間には、5分休みがあります。
この短い休み時間には、子ども達は次の授業の準備をしたり、トイレに行ったりして過ごします。
中休みや昼休みの長めの休み時間には、教室で折り紙をする子や体育館でボール遊びをする子、校庭で鬼ごっこをして遊ぶ子など様々です。
一年生のうちは、「遊び」から「授業」への切り替えがうまくできず、授業に遅れてしまうマイペースな子もいます。
そうした子も、しっかりした子や担任の先生の指摘で、時間を守ることを覚えて行動できるようになっていきます。
過ごし方5 「給食時間」の間にちゃんと食べてる?
子どもの通う小学校では、給食時間は45分に設定されています。
このなかで、トイレや手洗い、配膳の準備、盛り付けなどをして、全員が「いただきます」を言えるようにしなくてはいけません。
また、「ごちそうさまでした」の後片付けの時間も含まれます。
当然ながら、新一年生が時間通りにこなすのは難しいので、初めのうちは給食前の授業を早めに終わらせて給食の時間に移ります。
もしくは、慣れるまでの間、上の学年の子が手伝いに来てくれるといった工夫もあります。
時間内に食べられるのか不安ですが、話しすぎて食べていない子や好き嫌いがあって食べていない子には、子ども同士や担任の先生からの指摘で動いてもらうしかありません。
給食に関しては、アレルギーのある子もいるので、給食が始まる前に事前に担任の先生に知らせておくと安心です。
過ごし方6 「下校」した後はどこで過ごす?
新一年生の時間割は先ほどご紹介したように、初めの数日は授業数が少なく、給食を食べずに早く帰ってくることが多いです。
また、通常の授業が始まっても、子どもが学校から帰ってくる時間に家にいられない共働きの家庭は学童を利用するための準備をしておく必要があります。
子どもが徒歩で通学・帰宅する場合は、子どもと一緒に通学路を歩いて、危険な所を確認しておくようにしましょう。
一年生で5時間授業に切り替わる!入学してからの生活の変化
先ほど「過ごし方1」でご紹介したように、入学後の起床時間は園の時と比べて早くなることがほとんどです。
早寝早起きの習慣づけを入学前から付けるようにしておきましょう。
宿題のあと、明日の勉強道具をランドセルに入れる流れを作れば、朝に慌てたり、忘れ物したりせずに済みます。
生活習慣の変化に対応するのは大変ですが、一度流れを覚えてしまえば子どもが自分から動いてくれます。
毎日の授業に必要なものは、日によって変わるので、親も確認することが大切です。
そうして4月の後半になると、5時間授業に変わります。
子ども達は学校に慣れるまで疲れやすく、帰宅後すぐに眠ってしまうこともありますが、生活リズムを崩さないように家族がサポートしてあげてください。
元気に登校して欲しい!新入学に向けての準備を始めよう!
新一年生の時間割についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
「子どもがちゃんとやっていけるのか」
「決まった時間に動けるのか」
「授業についていけるのか」
新しい生活に向けて親が不安に思うことは色々とあります。
しかし、親があまりに不安がっていると、子どもにも不安が伝染してしまいます。
不安要素を少しでも減らすために、ここでご紹介した時間割を確認して、心の準備をしておきましょう。
具体的にどんな準備ができるのか、過ごし方1~6の項目を取り上げながらお伝えします。
生活の中で変化しやすい「起床時間」については、入学前のお休みの日から「早寝早起き」の練習をして慣らすのがお勧めです。
余裕をもって学校に向かえるよう、登校時間から逆算して起床時間を決めましょう。
「授業時間」や「休み時間」については、時計の読み方を教えておいたり、トイレに行くタイミングを確認しておいたりすると、子どもはいつ何をしたらよいのかが大まかに理解できます。
「給食時間」で食べることが遅い子には、普段の食事のなかで時間を気にしながら食べる練習を重ねていくと効果的です。
食物アレルギーがある子は、入学説明会などの入学前のタイミングで、先生に伝えておきましょう。
そして、「下校」後は子どもとどのように過ごすか確認しておきます。
学童に行く日か、習い事に行く日か、まっすぐ帰宅する日かを曜日ごとに確認しておくと良いでしょう。
このように、入学前の生活の中に新しい生活に対応できる要素を加えていけば、不安要素を少しずつ取り除いていくことができます。
初めて子どもが入学するときは、地域の人や先輩ママの情報が大いに役立ちます。
近所に同じ小学校に通う子がいないか探してみて、情報を共有しておくとさらに安心です。
子どもが元気に登校できるように、今からできる準備をしていきましょう。
親子で素敵な新生活を送れますように。